オレンジメイク【埴輪紹介所その62】
頬の蛍光オレンジが目を引き立てる。
その目と見つめ合おう。
真剣な表情。
衣装も顔料で描かれた鋸歯紋と円紋とで埋め尽くされている。
しかし色より柄より複雑さがすごい。
たすきはどうしたらそうなるのか。
頸飾りは二重。外側の玉は何形といったらいいのか。涙形?
後ろで玉の緒がクロスしている。
頭の上にあるものは髷。そのはず。もはや板だけど。結んだリボンが眼鏡橋形。
差し出す小さな杯には、何が入っているのか。
奉仕の精神にはおしゃれが伴うのか。
確かに、場にふさわしい装いはマナーでもある。
群馬県高崎市の上芝古墳出土の女子埴輪。高さ87.5㎝。
所蔵は東京国立博物館。
榛名山の爆発により堆積した火山灰に埋もれていたらしい。
色の残りがいいのは火山灰のおかげなのか?
撮影は2020年6月。
またね。
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