埴輪が訴えてくる【埴輪紹介所その109】
高坏(たかつき)とは?
脚のついた器。
埴輪では
その脚は短め太め。
木製漆塗りのものほど細くできないのは仕方がないが、土師器や須恵器の高坏の脚はけっこう細いのに。
高坏を円筒に乗せているが、その円筒も短く、高さ確保できず。
埴輪が何かを
訴えている…
埴輪だから仕方ないのだ、といったところか。
そうね。屋外に置きっぱなしにされることを考えるとね。丈夫がいちばん。
太い脚で支える大事な器は、大型の丸皿。基本は。
この埴輪の皿は段差がある。
二重口縁の壺の口みたい。
そこもやはり
埴輪だから?
高坏と壺のごちゃまぜ埴輪。
群馬県伊勢崎市の赤堀茶臼山古墳出土の高坏形埴輪。 高さ37.7cm。
所蔵は東京国立博物館。
撮影は2020年、東京国立博物館にて。
後方に映り込んでいるのは同じ赤堀茶臼山古墳出土の椅子形埴輪。
またね。
お読みいただきありがとうございます。サポートいただきましたら、埴輪活動に役立てたいと思います。