パカッとひらくカブト【埴輪紹介所その135】
武装する埴輪。
弓を握る。弓形埴輪よりも、弓とわかる程度には弓らしい弓。
丸い冑の下は、ミズラも髷も見えない。この冑の原型がよくわからない。
同じ遺跡出土の冑に類したものか。
突起付冑(異形冑)
突起がパカッとあけば、埴輪と同じ形かも。
あかないかな。パカッと。サビてるから無理か。復元できないかな。
太ももを覆う膝甲(ひざよろい)も、腿を前面だけ覆う変わった形。
赤い顔料で市松模様。
背中にはユギを背負う。
しかし背負い紐がおかしい。
背負った状態では蝶結びはほどかれているはず。
背負い紐の位置としては、上部左右にのびた紐が正しいのでは。両方あるのは変だ。
あまり武具に詳しくない人が、ユギ形埴輪を見て作ったのか。
そもそもサイズ的におかしいのは埴輪あるある。
群馬県高崎市の綿貫観音山古墳出土の人物埴輪。高さ136cm。
所有者は国で、文化庁が保管し、群馬県立歴史博物館に長期貸与中。
撮影は2019年、群馬県立歴史博物館。
またね。
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