読み取りきれないからこそ【埴輪紹介所その122】
凛々しさと
憂い?
その横顔は
衝撃的なまでに立体的。モデルの実在を想像させる。
髷の前側は欠けているものの、情報はいろいろ残っている。
後ろに垂れ下がる髷は重みが感じられるほどの立体的な厚み。
頭部以外は出土していないにもかかわらず、埴輪界では有名人の彼女。写真がさまざまな埴輪本に載っている。
その理由の一つは読み取りきれない表情を持っているからでしょう。その謎に人は引きつけられる。
もう一つあるとすれば、日本最大の古墳から出土したからか。
大阪府堺市の大仙(だいせん)古墳(大山(だいせん)古墳、仁徳天皇陵古墳)出土の女子埴輪。残存高さ19.4㎝。
所蔵は宮内庁。
撮影は『発掘された日本列島2013』での宮内庁共催展示『陵墓の埴輪』にて。
またね。
いいなと思ったら応援しよう!
お読みいただきありがとうございます。サポートいただきましたら、埴輪活動に役立てたいと思います。