スタッズ付きブレスレット力士【埴輪紹介所その143】
こんなに大きいスタッズはないか。
鈴か玉かな。
それを両手首につける。鈴ならかなりうるさいが。
当時の相撲は命がけで蹴り合ったらしい。
だが戦い方以外の点で、ブレスレットをはじめ、この埴輪は引っかかることが多い。
まず、太ももに孔! しかも前後に孔!
なぜだ。通気のためだとしても、後ろだけでよくないか? 前後に孔をあけたらもろくなってしまうのでは?
そして、裸足なのに、なぜ脚結(あゆい)をつけているのか? たくし上げる袴をはいていないなら、不要では? おしゃれなのか? 今の化粧まわし的なもの?
カチューシャ。
のように見える髪型。たぶん。
大銀杏と見ていいのか?
脇腹にも孔。これは他の埴輪にも見られる。まあ妥当。
大きなお腹は確かにお相撲さん。
ちなみに、撮影した5年前にも群馬でお会いしている。たぶん。
というのも、群馬のときは部分のみで、立ちあがれていなかった。
そして、そのかけらがこの埴輪かどうか、実は分からない。
ともかく、つないだり足したり運んだりして、ようやく立てられた。
作られた当初は墳墓の上にしっかり立っていたはず。
大阪府高槻市の今城塚古墳出土の力士埴輪。高さ101cm。
所蔵は高槻市教育委員会。
撮影は『発掘された日本列島2014』江戸東京博物館にて。
またね。
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