小さな白いおうち【埴輪紹介所その79】
各種埴輪に囲まれる小さな白いおうち。高さ39cm。
家形埴輪は囲まれがち。
円筒埴輪に囲まれたり、囲形埴輪に囲まれたり、鋸歯筒形埴輪に囲まれたりする。
この家形埴輪の配置は、ちょっと確認できなかったけど。
縦長の長方形の孔が出入り口、正方形の孔が窓、と見てよいでしょう。
屋根にこれと言って飾りはない。
そのぶん、横に伸びた切妻屋根が際立つ。家本体の倍ぐらい伸びている。高さより横幅。
大阪府大阪市の長原古墳群の長原一ヶ塚(いちがづか)古墳(長原85号墳)出土の切妻造りの家形埴輪。
所蔵は一般財団法人大阪市文化財協会らしい。
同じ古墳から囲形埴輪も出土している。
この記事の撮影は2020年『発掘された日本列島2020』江戸東京博物館にて。
横幅より高さを重視する対照的な家形埴輪も展示されていた。
こちらは高さ84cm。赤みが強いところも対照的。
赤いおうちも白いおうちも、またね。
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