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猫のヒゲ記号【埴輪紹介所その181】
埴輪を作るときには、型もろくろも使われません。一つ一つ、粘土紐を重ね、手びねりで生まれてきます。
そのためか
円筒埴輪も、よく見ると個性があります。
厚み、突帯(とったい)の形や位置、透孔(すかしあな)の形、上端の開き具合。
こちらの円筒には線刻があります。
透孔(すかしあな)の右に三本、左に三本か四本。猫のひげみたい。
このような、円筒埴輪に刻まれる紋様でも絵でもない線刻は、「ヘラ記号」ではないかとの説があります。何かの目印と推測されています。
何を示しているのか、いまだ不明。猫かもしれない。
こういった「ヘラ記号」らしき線刻は須恵器にも見られます。
佐賀県唐津市の仁田埴輪窯跡出土の円筒埴輪。
所蔵は佐賀県教育委員会。
撮影は2012年『発掘された日本列島2012』江戸東京博物館にて。
またね。
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