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縞・水玉・市松を難なく着こなす【埴輪紹介所その144】
よく見ると、色付き。
中央の布は赤と黒の縞。
それを織っている機(はた)は白黒。
織る人の上衣は、白地に赤の水玉もようで裾はぐるりと赤い。
スカート状の裳(も)は、白黒の市松文様で赤い縁取りがされています。
腰の後ろにあるのは何だろう。体を支える道具? 衣装の一部?
復元すると、鮮やかな色の縞・水玉・市松もよう。
埴輪は難なく着こなすが、当時の人々が本当にそうだったのか、埴輪世界の色彩と紋様なのか。
顔はないけれど、髷(まげ)は出土しているもよう。
ということは女子である。
ほか、腕が出土しているらしい。その腕で、機を織る。
栃木県下野市の甲塚(かぶとづか)古墳出土の、機台を持つ地機(じばた)で機織りをする女子埴輪。地機の全長73.2cm。
甲塚古墳からは、機台を持たない機で機織りをする埴輪も出土しています。
機織りをする埴輪はこの2体だけ。
甲塚古墳出土品は一括で重要文化財に指定されています。
所蔵は下野市教育委員会。
撮影は『発掘された日本列島2015』(於・江戸東京博物館)にて。
またね。
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