ギザギザが過ぎる【埴輪紹介所その106】
上端がぜんぶギザギザの、方形筒形埴輪。
ギザギザキング。
高さ34cm、長幅56.2cm、短幅51.6cm。何かを囲うための形と大きさ。
しかし中はからっぽ。いや、何かしらあったはず。
図録によると、周囲には家形埴輪があったが、内側にはなく、小円礫が敷き詰められていた、とのこと。
石庭?
いや、図録では、瑞垣(みずがき)によって聖域や禁足地を囲った状態では、とあった。
間隔の狭い突帯(とったい)が2条。
透孔(すかしあな)は四角い。出入り口か。入れる人もいた。
造り出し(墳丘から突き出た壇)から出土したそうな。
岡山県岡山市の金蔵山(かなくらやま)古墳出土の囲形埴輪。
所蔵は岡山市埋蔵文化財センター。
撮影は2019年、江戸東京博物館にて。
金蔵山古墳からは、ほかにも囲形埴輪(内側に囲う家あり)が出土しています。形が違う。
またね。
いいなと思ったら応援しよう!
お読みいただきありがとうございます。サポートいただきましたら、埴輪活動に役立てたいと思います。