三日月の口【埴輪紹介所その14】
見る人の笑顔を引き出す笑顔。
三日月の口は、現実には人間にはできない口。
だが間違いなく人間の笑顔。見事な笑顔。デフォルメの力。
やさしい目元との組み合わせの効果でもあろう。
頬に赤彩。その左右にくの字形の上げミズラを結う。その下に大きな耳環。
とんがり帽子、モデルの素材は何だろう。
胸にあてた手はミトンのよう。
高さ91.9㎝。
肩に担いでいるのは、鍬という説が有力。
左腰に着けているのは刀子か大刀か。
腰の後ろにも何かつけているらしい。うまく撮れず。
群馬県伊勢崎市出土の男子埴輪。 高さ91.9cm。
所蔵は東京国立博物館。
撮影は2016年と2018年、東京国立博物館の平成館にて。
うふふ。
またね。
お読みいただきありがとうございます。サポートいただきましたら、埴輪活動に役立てたいと思います。