Into the Light
初めて音楽についての記事を書く。
好きな曲は他にもたくさんあるけれど、今この曲について書きたいと強く思っているから。
2023年7月26日、パフォーマンスグループAAA(トリプルエー)のメンバー・與真司郎さんが自身がゲイであることを公表した。
その際にアーティスト活動再開と新曲の発表がされ、その曲が『Into the Light』である。
偶然Youtubeで與さんが公表した時の動画を見つけた。
AAAは以前から知っていて曲も聴いたりしていたが、グループの活動休止後に與さんがどんな活動をしているかは全く追っていなかったので、正直とても驚いた。
自身のセクシュアリティを受け入れるまで時間がかかったこと、たくさんの不安と葛藤してきたこと、LGBTQ+の方々のためにメッセージを自分から発信していきたいと決意したこと。手紙という形で自身の想いを語る與さんはとても真摯で素敵だと感じた。
『Into the Light』には「新たな光の指す方へ」という意味を込めたという。自分を受け入れ周りに打ち明け、これから新しい人生の舞台へ進むという強い気持ちがひしひしと感じられる曲だ。
Now I can't look away
もう目を背けることはできない
From all the beauty we are
僕達は共に歩いて行くんだ
私が一番心に響いた歌詞。「we are(僕達は共に)」という、今まで見せてきた自分も隠していた自分も一緒に、それが自分なんだと伝えている。
自分もセクシュアリティについて内に抱えていることがある。まだうまく言葉でそれについて他人に伝えることができず、隠しているようなものだ。
人と話していてセクシュアリティのことで自分の認識と違うことがあり、それを当たり前のように同意を求められる時、小さな棘が刺さったような感覚になる。曖昧な言葉と表情で受け流しているけれど、その棘はどんどん増えてふとある時に強い痛みになって自分を蝕む。
今回の與さんの発表を知り、自分も「新たな光の指す方へ」いつか行けるのかなと思った。不安を抱えている多くの方にこの曲と與さんの言葉が届きますように。