推し香水作ったよ ~横浜赤レンガ編~
先日2023年10月、イベント参加のため横浜に行った機会に、横浜赤レンガ倉庫にある「香水倶楽部」にて推し香水作ってきましたよ、の話。
(正確には香水を作るのではなく、香水を2~3種類選んで重ねづけすることで香りを作る「創香」「パイルアップ」というものです)
レポとこれから行ってみたい方へのコツやアドバイスが入り交じってます。
ちなみに私が作ったのはほぼオリジナルキャラといっても過言ではない、少なくとも性格面はほぼオリジナルの「うちの子」なんですが、版権キャラとしての土台があるのでその辺のデリケートさも含めてレポします。
(このレポでも具体的なキャラ名やジャンル名は伏せますので諸々よろしくお願いします)
レポのタイトルに店名入れてないのもささやかにその辺です。
①予約
ここから予約するんですがちょっと複雑。
まず、予約はお知らせ欄の「【重要】予約開始のお知らせ」に予約画面のリンクがあるのですが、予約画面を開いたらまずは一番下までスクロールして「利用規約」を読みましょう。
ここに複数人で予約をとる場合のやり方も書いてあります。グループ名とか必要になるのでなんかいい感じの名前考えようね!
カウンターは2つあり、土日であればスタッフ1とスタッフ2が両方空いていれば同時進行もできますが
友人と行く場合、ぜひ同じスタッフで前後2枠でとることをお勧めします。
理由:横から見てるのめちゃくちゃ楽しいから。
お互いの推しを知っている同士だとより楽しい。
あと、それぞれの推し同士が知り合いだったり関係者だったりするとその辺のお話もオーダーシートに書いておくと聞いてくれたりします。
②オーダーシート
さっきの予約画面に飛ぶリンクの下の方にもあるし、Twitter公式アカウントにもあります。
ちなみに公式サイトの方だけ見ると「版権の名称は書かないでね」のルールに気付かなかったので注意……。
(SNSにあげる時に版権の名称は出さないでね、というだけかと思ってしまった。Twitterにある通りオーダーシートにも書いちゃダメです)
書ける欄は結構コンパクトなのですが、裏に書いたり別紙に書いたりしても大丈夫(あくまで店員さんがその場で読める範囲で)
私は今回作る推し(うちの子)になんとなく「ベルガモット・アクア・ウッディムスク」なイメージがあったんですが
(公式コラボ香水だったり、勝手にうちの子イメージを感じてるルームフレグランスだったり、以前よその子からうちの子にプレゼントで選んでもらったりした香りからの共通イメージ)
あえてその先入観を伏せて選んでほしくて、あと香りものは全般好きなので
あえて苦手な香りも好きな香りも選ばず「全部OK!」にしてました。
自由記述欄には、身長や体型、想定年齢、趣味や好きなこと、好きな食べ物、職業、イメージカラー、家族構成、普段の服装、あと、「一言で言うなら」の性格と、「実はこういう面もある」な性格とかを書きました。
人外ではあるので人外なことも書いたけどここはちょっと要注意だったかもしれない。(後述)
あと、私は画像のイメージとして、TRPGにうちの子を出すときにPicrewで作った(個人的にとても彼の雰囲気が分かりやすく作れたと思っている)画像と、彼の普段の服装や雰囲気のイメージとして、アパレル通販サイトの画像を参考として持っていきました。
ニットのカーディガンとかベストとか着てるような細身で背の高いお兄さんだよ~というイメージ写真だったのですが、のちにこれがめちゃくちゃ効くことになる。
(ちなみに参考画像も版権のすがたはお出しできないので注意。店員さんに見せないで自分だけ見るならいいらしいって他の人のレポにあった)
③当日
あまり匂いの強いものは食べないとか、もちろん香水や香りものはつけない、あたりは気を付けました。
あとポケットティッシュは忘れずに(鼻が詰まったり鼻水が出たとき困るので)
私?見事に忘れたよ←
あと、その日の催し物にもよるでしょうが、土日でイベントやってたりするとトイレが結構並ぶので、トイレに行きたくなりやすい方は注意かも。
予約時間に遅れそうな場合は連絡しましょう。枠が空いていれば変更を受け付けて下さいます。
④推し香水作り~見学編~
店内に入り店員さんに声をかけると、奥にあるカウンターに案内されます。
もうこの時点でテンション上がる(液体入りの小瓶がいっぱい並んでるような光景が大好きなの)
衝立とか個室ではないので最初はドキドキしますが、すぐに後ろを気にするどころではなくなるので大丈夫です。
今回は一緒に予約したMさんが先に作るので、私はひとまず隣で見学しました。
基本的に求められない限りは、友人が推しと向き合うのをただ眺めるのがお勧め。超楽しい。
相手の推しを知っていれば、本人が試したあとにムエットを渡してくれたら「あーなるほどーー!!」と楽しめます。悩んでる姿見てるだけでも楽しいけどね。
全体の流れとしては
・店員さんがオーダーシートを読みながら10本ほどを選び出す
・1本ずつ解説を受けながら、単体で試してゆく
・この中で、これはイメージが違う、これはぜひ入れたい、などがあるか聞かれる
・イメージと違ったものを外し、残ったものから2~3種を組み合わせたり、順序を変えたりしながら深めていく
・最終的に2~3本に決まれば完成
人によっては異なるかもしれませんがだいたいはこんな感じ。
カウンター上はもれなくムエットだらけになります。
嗅ぎすぎてわかんなくなったら、用意してあるコーヒー豆の匂いを嗅ぐとあら不思議、嗅覚がリセットされます。
なお私が行ったときはハロウィンが近かったため、コーヒー豆はド派手なオレンジ色のドクロ形の杯に入っており、カウンター上でものすごい存在感を放っていました。w
Mさん、複数重ねて深めていく段階になると「これは朝洗濯物を干しているときのうちの子」「これは少しかしこまっている時のうちの子」「これはもう少し自然体な感じのうちの子」って場面が細分化されてゆき、ムエットを渡されて「あーーなるほどーーー!!」って納得しながら「これこのあと私の身にも起こるんだろうな……」と思うなどしていました。起こります。
で、最終的に「AとBで昼のうちの子」「AとCで夜のうちの子」という選び方をしてました。
(体調の都合でトイレ行列に並びに行っており、決める瞬間を見れなかったのが悔やまれる)
ちなみにMさんと私の推し(それぞれのうちの子)は先輩後輩の関係ですが共通点が多く、特にオーダーシートに要素を抜粋して書くと似ている部分が多いです。
あとMさんと私の推しへの向き合い方?推し方?も似ていたり。
なので最初に選び出す時点で、「これこのあと私の番が来たとき最初に出される候補、結構同じものが選ばれるのでは?」と思ってたんですが、そこは店員さんがすごかった……
⑤推し香水作り~実践編~
さて、いよいよ自分の番です。
先程と同じように店員さんがオーダーシートに目を通し(読まれてるあいだ謎の緊張が走る)、「ふむふむ……こういう方なんですね、こういうところがあったりします?雰囲気的にはこういう感じですよね?」などと確認してくれます。
「その通りです」と思ったら全力で頷きましょう。
私は「優しくて優雅で……ちょっと飄々としてるタイプですか。つかみどころのないような感じありますよね」とか
「もしかして、ちょっと陰があるような一面もあったりします?」などと言われて赤べこ(福島の民芸品)のように頷きました。
特に陰についてはそこまでクローズアップして書いたわけではなく、「メンタルは安定していてあまりネガティブ感情は出さない」「自分の弱ったところは見せない・見せられない面がある(やせ我慢ではなく無意識で)」と最後の方に書いただけなのに見事に読み取られましたね……!!
また、この確認で「ちょっと違う」とか、「確かにその要素はあるんだけどそこまで重要ではない」と思うことがあれば遠慮なく軌道修正をはかりましょう。
店員さんすごいので「あ、なるほど、そこまでというわけではなくこういう感じですかね?」と動じず応えてくれます。
私の場合は、うちの子について「人間ではない」と書いたことから「無機質な感じですかね?」と確認されたので
「いえ、無機質というわけではないですね……人間的な感情や温かみはあるんですが、こう、生々しさがないというか、ある種理想の世界というか、清潔感?」のような軌道修正を行いました。
(このあたりはうちの子の原型というか、ジャンル名を出せない辺りの背景設定をどうにか説明しようと入れたものなんですが、無理にジャンル名を出さずに説明しようとするよりは、本人の性格や雰囲気、役割を中心に記述した方がよかったかもしれません)
ただ結果的にはこれのおかげで、推しが滅多に見せない表情もお出しされることとなる。
のでやっぱ思い付いたことは(版権名称は出さずに)ガンガン書いてもいいかもしれない。口頭で修正してけばいいので!
そんな風にイメージを補足説明したのち、店員さんが最初の10本ほどを選び出してくれます。
Mさんちの子と(基本情報を抜粋すれば)似てるから、似たようなラインナップが選ばれるかな?と思ってたんですが、そこが店員さんのすごいとこ。
Mさんの時と同じのは2本で、あとは全部違う香りでした!!
Mさんちの子は和風要素が強いためその方面から多めに選ばれてて、うちの子は紅茶とか、内面要素から多めに選ばれてた気がした。
それらを1本ずつ、「この香りはどんな香りで、どの要素から選びました」という解説を受けながらムエットで試していきます。
このときに、ともすると早速語彙力を失って「あーーなるほどーーーうんうんわかる」ってなりがちなんですが
私はなるべく、「その香りを自分はどう感じたか」「自分はどんな推し要素を感じたか」をその都度言語化するようにしてました。
というのも、形のない「香り」よりも明確な「言葉」の方が脳内にとどめやすいので、ともすると店員さんの解説の言葉を「そのまま」記憶して判断してしまいそうだなと思ったので。
もちろん、この「目の前の店員さんが自分の推しを解釈し、要素を取り出して香りを選び説明してくれる」という工程もこの体験の最高に楽しいポイントなので、まずはそれを素直に楽しみ味わってから
さらにその次の工程である「自分自身が推しのイメージに向き合っていく」のために、香りそのものから受けた印象も言葉にしておく、という感じです。
……とはいえ半分以上は「あっほんとだ……なるほど……うんうん……へえ……いいですね……」としか言えてなかった気もする。
さて、一通り試し終わったら、外すものと是非残したいものを指名していくわけですが
私の場合、選ばれた全部について、「これは違うな、外します」というものはありませんでした。
全て、推しのどこかの要素として違和感ない香りだったのです。店員さんすごい。困ったぞ
ちなみに途中で「今うちの子がここにいたら」とかイメージしてみたんですが
「あの人絶対楽しそうに見守ってるだけで何も示してはくれんな。なんなら今後ろで『ふむ、何を選ぶのか興味深いですねえ(にこにこ)』みたいな顔してるよ絶対。」ということが浮かんだだけであまり絞り込みには役立たなかったね(イメージ力は強化されたけど)。
「紅茶」要素から2本選ばれてたのですが、「うーん紅茶要素をどっちか選ぶとしたらこっちかな……」という外し方はしました。
外した方は最初はダージリンですが時間がたつとちょっとローズが強く女性的に感じたので外したんですが、そのローズも推しの優雅さを表現する要素としては違和感なかったし……
ただもう片方の、藤の花とアールグレイの香りの方が「是非残したい」レベルで「これだ」すぎた。
そんなわけでほぼ絞れないまま組み合わせタイムに突入。
「無機質というほどではないとのことですが、人間ではないということで、ちょっと鉄のような無機質さが含まれた……」と紹介されたものがあったのですが
それと、「少し陰のある」要素から選ばれた、涙を意味する名前のものと組み合わせると特に
「うちの子が私にも滅多に見せない、過去の別れを思い出したりなにか憂慮することがあるようなときの、少し遠い眼差しをする憂いの横顔だ!!」ってなりました。
フルーティー感が強めで一見明るく楽しそうにも思える香りなのに(なんならラベルすらみんなで海に向かってジャンプしてて楽しそうなのに)確かに物悲しさや陰の部分を感じさせる……
そういうの好きなんでテンションは上がりましたが、一瞬しか見せない姿よりはとりあえず初回は普段の印象に近いものを選びたいなーと思い、今回は省くことに。
あと、「これは紅茶と焼き菓子持ってくるときの場面としては確かに『ある』んですが、彼の全体的なイメージからするとこの組み合わせだと甘く可愛すぎるかな」とか
「こっちとこっちは私の中で似た要素……理想のお兄さん、男性的……ってわけでもないか、若いメンズ向け感……?って部分だと思うので、どちらかにして他の要素を入れたいような……」とか←そんなこと言ってたのに結局両方選ばなかったし
「あーーーーうーーーんわかるんだけど近いんだけどもう一声ほしいというか……さっきのも入れたいけどそうするとこれとこれが……」←もう何を言ってるのか
と、こんな調子だし、集中して深いところにもぐり込みすぎて、コーヒー豆でリセットするのも隣のMさんにムエット渡すのもすぐ忘れる。
そしてどれがどのムエットだったか後から比較しようとしてもどれがどれだったか
それでも不思議なことに……ほんとに不思議なことに、3つに絞れてしまうし、絞れたらもう「これだ。」って確信が湧いてくるんですよ。
「これが正解だった」って。
自分でもびっくりした。
自分でも一体何をどうやってなんで決められたのか全然わかんないんですけど、今から振り返ると、最終的に選んだ3本は最初に試したときから「あ。そうです。わかる。」という感覚が強かった気もする。
私の場合はA+B+Cが完成形でそれぞれの要素が絶妙にバランスをとっており、あえて表現すると「とらえどころのなさ」と「実在感」のバランスを「穏やかで優しい紅茶」がまとめている、という感じになりました。
具体的に何が選ばれたかは最後に載せます~~
⑥決定したあと
決まったらそれぞれの箱入り新品を出してくれ、撮影ブースに移動して写真を撮ることができます。
ブースは4つくらいの異なるイメージで撮影セットになっており、選んだ香水の解説カードも貸してくれます。
オリジナルキャラの場合はキャラのアクリルスタンドやぬい等と一緒に撮ることができます。版権要素はここでも出せないので注意
個人的にミモザがあしらわれたブースがあってテンション上がった。推し(の原型)が10周年の時にしょってた花なので
また、私はMさんが選んだうちの1つがとても気に入っており(うちの子の住む街の花の香りでもあった)
Mさんは、私の選んだうちの1つが自分の時にも候補に入っており(Mさんちの子のイメージフラワーの香りが含まれていた)
お互い合意の上で、お店でアトマイザーを購入して小分け交換することに。
(香水のスプレー部はネジ式で容易に開けられますが、移し替えはお店ではできないので、屋外の広いところのベンチで周りの迷惑にならないようにやりました。アトマイザーを買うと漏斗が入ってます)
また、全種類のテスターが置いてある棚もあるので、今回候補に上がらなかったものも含めて気になったら嗅いでみることができるし、別途購入もできます。
名前やキャッチフレーズが興味を引くものが多く、横浜限定の香りもあったりして、2人でめちゃめちゃ嗅いだ。
そして欲しいのが増えた……(既に3本買ってるわけでこの時は諦めたけど!)
また、推し香水作りで扱うFINCAの香水以外にも、様々な香水や香りものとテスターが置いてあるので、普通に気に入るのを探すショッピングとしても楽しいです。
そして欲しいのが増えた……(既に3本買ってるわけで以下略)
⑦自宅に帰ってから
落ち着ける場所で、推しの声を聴いたりグッズや画像を眺めたりしながら改めてじっくり味わうのもまた良いものです。
帰宅後も、あの「これだ。」という納得感は薄れることなく、むしろ確信が深まりました。
香水はムエットで試すのと肌に乗せるのとだとまた香りかたが異なるものですが、私は体験後カプセルホテル泊まりだったり翌日は人の密集するイベントだったりしたため、自分の肌で重ねてみたのは帰宅してからでした。
自分の肌で重ねてみたところ、驚くほど馴染むというか、昔からずっと一緒にいたような落ち着く感覚で……確かに昔からずっと一緒にいたもんな(うちの子とはかれこれ10年の付き合い)と、改めて深く納得したのでした。
……でもなんか自分の腕から「優しい理想のお兄さん」の香りするの謎の照れがあって結局画用紙で巨大ムエット作って吸いました←
香りというものは思った以上に心の支えになるもので、ちょうどこの時もう仕事辞めるしかないかどうかみたいなしんどい局面だったんだけど
数日間、ハンカチに吹きかけて出勤しトイレで胸いっぱい吸い込むことで自分を保つことができました。毎日ハンカチに1プッシュずつしてたらすぐなくなっちゃうと思ったけどこの数日だけは助けてくれと。
まあうちの子のことなので、香りを選んでたときと同じく向こうから道を示したり何かを勧めることはせず、私が自分で選択するのを何も言わずに見守ってそうなイメージなんですが、何を選択したとしても見守ってくれてそうな香りで助けてくれた。そして辞めた。
その後しばらくしてから、アトマイザー等の通販サイトで、ロールオン容器を購入してそちらに移し替え、普段はそこから使うようにしました。
ロールオンだと一度に出るのが少量なので長く使えます。
寝る前とか、うちの子に接する時(うちの子に関する作業等)とか、体調やメンタルが弱った時などに手首に塗り重ねたりして使っています。
~選ばれたのは~
①ニンファ
藤の花とアールグレイの香り。
いや正確にはベルガモット+グリーンティだけど。緑茶アールグレイ。
Mさんちの子が藤がイメージフラワーだったから最初の候補に含まれてて、ムエット渡されたときから「これ好き」と思っていた。
自分の候補にも入ってて、別の紅茶と比較したことでより「これだ」感が強くなり。
他の候補もそれぞれ良かったからずっと決め打ちしてたわけではないんだけど、気がつくと入ってくるので結局一番先に決まった。
紅茶要素のみならず、基本性格である「穏やかで優しい、落ち着いている」を表現してくれる。
②ミルム
「とらえどころのなさ」。お洒落で、いい香りなのは確かなんだけど、具体的に何が入ってるかよくわからないような。
店員さんいわく「ブラックペッパーやナツメグが入ってるなんて聞かなきゃわかんないでしょう!」
聞いてもわかんないです!w
飄々と掴みどころがない、底知れない、だけど決して不気味ではない、いい意味でのミステリアスさの表現。
「紳士的」とか「所作の丁寧さ、優雅さ」の要素も含まれてる気がする。
3本の中で一番香りが強いし残るので一番下に敷くとよさげ。
ちなみにこれだけだととらえどころがなさすぎて、強いのになんか「輪郭が曖昧」な感じがする。
いや、ほんと表現しにくい香りなんだよ、奥様のお化粧品とも思えるし、インドのお香にも思えるし、本屋さんの香りにも思えるし
最初から柑橘やアクア系に決め打ちしてたらこれは出てこなかったと思う。
今では、組み合わせアレンジするにしてもミルムは外せない気がしている。
③アイボリーハート
「素朴な実在感」と「清潔感」。ミルムの曖昧さに輪郭を与えてくれる存在でもある。
ミルムとはまた違った意味で、「どんな香り」と説明しにくい香りではある。涼やかで品が良い。柑橘とミントなんだけどお菓子ぽくはない。
店員さんいわく「個人的にはグレーのニットとか着てそうな香りだと思ってます」。言い得て妙だ(アイボリーなのに)。多分中には白いシャツを着ている。
ニットカーディガンとかベストとかの画像を持ってきたのがここで効いた。
飾らなさ、いい意味での普通さ、その辺に居そう、しかし普通以上の清潔感と透明感がある。
逆説的な表現だけど、普段特に香水とかつけてなさそうな人のいい香り。
・チェリースーツ
Mさんが選んだうちの1本。私が気に入りすぎてアトマイザーでニンファと交換してもらった。
うちの子が住む街(つまり私の住む街なんだけど)は桜が有名なのでその要素にもなる。
うちの子のと重ねると、明るい晴れ空の下の桜の下に佇んでいるような、端正なイメージになりました。
~おまけ~
選ばなかったけど気になってたもの
・ヌーンムーン……ぎりぎりまで悩んだ
・スパニッシュウォーター(とラクリマ)……ジャンプしてるけどもの悲しいやつ
・スマイルウィンド……紅茶と焼き菓子持ってきてくれる時のうちの子
最初の候補にもいなかったけどテスター嗅いで気になってるもの
・ファンタジアマーレ……説明文の「夢の中のおぼろげな海」を見てさらに気に入った
⑧そして1年後
上記の文章を下書きに書きかけたままほっぽらかして一年以上が経ったある日。あ、新しい仕事は今のところそこそこ順調です。
おっと……
いつのまにこんな新作が出てたんですかね…… ※2024年9月
紅茶……
優雅な策略……
(うちの子、腹黒くはないが策士的に暗躍するところはある。光の策士。)
………………………………
買っちゃった☆
そう、オンラインショップでね
FINCA公式オンラインショップでは、2.5mlのお試しサンプルを購入することもできるのですが
これはもういっちゃうしかないだろということでスキームティーは通常ボトルで買った。一度も嗅いだことのない香水をいきなりボトルで買う博打。
ついでに気になってたもののお試しサンプルも何本か。
(30mlボトル1本にサンプル4本つけるといい感じに送料無料になるもんで……)
気になってたものの中から、「ヌーンムーン」「スマイルウィンド」「ファンタジアマーレ」、スキームティーと同じく当時は発売されてなかった新作の「エメラ」をチョイス。
「スパニッシュウォーター」「ラクリマ」は、結局この1年うちの子の香りに何を求めてたかなーと思うと私の癒しと安らぎなので、あえて陰のある憂いのシチュエーションは追加しなくてもいいかなと思って見送ったんだけど、バリエーション増えるのはやっぱり楽しいので次があったら頼むかもしれない。
うちの子3本セットに加えたり差し替えたりして実験して遊んでいますが、あんまりサンプルを頼みすぎると「これもうちの子っぽい」「こっちもうちの子っぽい」となって、せっかく選んだ3本がぼやけちゃうかな?という懸念はあったんですが
結果としてむしろ、「あの3本で正解だったな」という気持ちが強くなりました。
(スキームティーが当時あったらわかんなかったけど!でももう1年愛用しているので、スキームティーは無事プラス要素に落ち着きました)
とはいえバリエーション増やすのは楽しいし、「あっちとこっちを比べるとこういうところがこう」と改めて言語化するのは楽しいです。
なお、スキームティーは、最初は紅茶飴の香りだと思ったけど、甘さはかなり控えめで上品な清潔感が残る。後味に少し渋味もあり大人っぽさも感じます。主張強くはないのと、持続時間はかなり短いものの、合わせやすいです。
うちの子3本に重ねると、ティーが強い間は白手袋して給仕してたり、スーツや燕尾服で片足引いて胸に手を当てるお辞儀とかしてそうだったんだけど、馴染んでくると(やや優雅寄りの)いつものうちの子になって面白かった。w
横浜店にはその名も「赤レンガ」という、店舗限定の紅茶の香りもあったんですが、そちらは午後ティー方面の、親しみやすく明るい感じだった記憶。
スキームティーはジェントルな感じですね。
⑨まとめ
みんなも作ろう、推し香水・うちの子香水。
下書きに長いこと眠らせてた文章だったんですが、最近また身近でうちの子香水作られた方や興味ある方がちらほらいらっしゃったので
追い紅茶の件も含めてまとめ直しました。
いまのところパイルアップのお店しか体験していませんが、他店も気になってるし、他の子でパイルアップも是非また体験したい。
うちの子の相方のパワフルストレートお姉さんとか、その二人がいるので我が家では弟ポジションのあの子とか、どんなんなるんだろう。ふふふ。
あと推し紅茶も気になってます……
また何か体験したらnoteにまとめて、次こそは1年以上も眠らせないでさっさと公開したいですね!! いじょう。