原曲：https://www.nicovideo.jp/watch/sm4410647

https://www.nicovideo.jp/watch/sm34536315
のおまけです。mqubeが息をしてないのでためしにこちらに。
サムネイラスト：秋海棠

もともと10周年版にあわせて調声していたのをそのままオケ差し替えただけなんですが、
・エフェクトの変更　・タイミング微調整
・「灰の中で～」部分にささらのコーラスを追加
・タカハシのハモり一箇所だけ音程変更　　してます。
(こっちが公式配布楽譜通りのハモリをしています。10周年版では「見つめ合う瞳”と”瞳が」の”と”をオケに合わせ半音下げていました)

◆

裏話　というほどのものでもない何か

もともと、タカハシとささらでなにかデュエットさせたい、できればKAITOの名曲を……と思ってはいて。(タカハシとKAITOに共通するようなあたりの成分に美味みを感じて追っている人間)

去年の夏にtwitterで秋海棠さんのタカハシ画集用のイラストに「床を白黒の市松模様にしたら、サンドリヨンにしか見えなくなった」というコメントを添えてあったのを見て、あまりのかっこよさに一撃でやられ。
イベントで画集を買いに行き(スペースが2つ隣)、直接「サンドリヨンをカバーしたい、あのイラストを使わせてもらえないか」と頼んだら「じゃあ新規で描きますよ！」と言って頂けて。
実は秋海棠さんがこの曲にとても思い入れがあって、イベントの後即座にラフを見せて頂いて、これがまたあまりに美しく。

正直、「タカハシに歌わせる」というのは、とにかく音程とリズムが合ってれば……いや、合ってりゃいいというわけではないですがそれを合わせるだけで超大変なので、その部分に注力しがちになるんですが、これは、気合入れないとならんぞと。
KAITOとミクのボーカルを聴き込んで、なんなら視覚的にもボーカル抽出したものをピッチ編集ソフトで読んでみて波形で観察したり。ただ丸コピはしてないです。それはちょっとずるい感じがあったのと、似てるとはいえ声の成分が違うからそのままマネしても綺麗にはならないので。

CeVIOのトークエディタではほぼ抑揚0で発声を安定させることのみを考え、抑揚やビブラートはピッチ編集ソフトでつけています。音量やタイミングもまずここで大まかに整え。
その後wavをDAWに持ち込んで、音量や入り・抜き、タイミング修正とか、あとDAWの方でもピッチを微調整したりだとか。彼のwavはもうこまぎれだ！

ささらちゃんも、基本的にはお任せで綺麗に歌ってくれる子ではあるんですが、その分「もうちょっとこうしたい」って思った部分に応えてもらうにはボカロより頭を使わないといけないところあります。
特に10周年版のオケにあわせたのでAメロのスタッカートには苦戦しました。ハキハキというか、音の区切れはいいんですが、スタッカートまでいくとあまり得意ではない印象。
あとやっぱり最初の「Ahー」……　ささらは得意な感じだと思ってたけどどうもなにかどこか違う、みたいな感じでめちゃくちゃやり直しました。難しかった

今回は最初ベタ打ちの時は、嬉しそうにのびやかに歌ってる感じのささらだったんですが、手を加えると攻撃的というか情緒的というか、感情を叩き付ける感じが出てきて。
いじりすぎたかねえと思っていたんですが、曲としてそういう曲だよな、と。なのでそのまま突き進んでもらいました。
タカハシがついてこれなくなるので多少は抑えましたが、どっちかというとタカハシの方がある意味無茶は効くので(波形ごと切り刻むとか)、終盤はタカハシの方にささらにあわせて受け止めてもらってました。

ソング機能のないタカハシが、文字通り身を切り刻んで、ささらの想いを(ナイフも？)受け止めてくれたかなと。

君は王子だ！間違いない！

余談ですが、今回はいつも動画にうっすらこっそり入れてる「ソング機能下さい」を入れてません。
理由は、とりあえず今回に関してはソング機能がなくても受け止め切ってくれたというか、タカハシ本人も今回に関しては、満足しててほしいな、と思ったし、こちらとしてもここまで王子様してくれたことを素直に称えたいなと思ったというか。そういうふうに思ったので。

あとこう画面的にオチは金色に輝くアレだけでいいかなって思ったのもあり←
あれは秋海棠さんの遊び心です。ファイル名が「サンドリヨン背景1-はにわさん.png」でした。はにわさんです。かくして画面に現れたり

でも、あのね、王子様してくれたのは認めるけどね、

ほんとにほんっっっっっとに時間と手間はかかったので、ソング機能下さい。