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【CPI】9月の消費者物価指数は弱い!

9月の消費者物価指数(CPI)が発表されました。

「前年比」では、総合が+2.5%、コア+2.4%、コアコア+2.1%でした。

一方、「前月比」だと、それぞれ▲0.3%、▲0.3%、+0.2%となっています。

総務省 統計局発表の「9月の消費者物価指数」資料より抜粋

「前月比」で、総合とコアが「マイナス」になった(しかも、結構大きな!)という点がポイントだろうと思います。

原因は、政府補助による電気代(▲11.6%)と都市ガス代(▲8.9%)の下落です。

総務省 統計局発表の「9月の消費者物価指数」資料より抜粋

一方、コアコアが「プラス」になった大きな要因は、8月に続き「お米の値上り」です - 「前年比」の数字ですが、+46.3%となっています。

ちなみに、「電気代・ガス代に対する政府補助がなかった」場合、CPI(前年比)は総合で+3.0%、コアが+2.9%となっているそうです。

ただ、昨年も政府補助がありましたので、「それもなかった」場合だと、総合+2.1%、コア+1.9%だそうです。

なので、「物価上昇の圧力は、確実に弱まっている」というのが現状のスナップショットだと思います - お米の値上りも一過性だと思いますので。

その上で、今後のドル円、(紛争の影響によって)海外におけるエネルギーや食糧の価格がどうなるのか、といったことが、物価の行方を左右するのだろう、と - 言い換えると、国内には物価を押し上げる力はほとんどないのでは、と。

CPIが低下してくると、株価は上がりづらくなりますので要注意です。特に、日銀の利上げは、かなり要注意だろうと思っています。

一方、国内経済は二極化がかなり鮮明になっていますので、「勝ち組」に乗れるかどうかがポイントになりそうです。

個人的には、①コスト競争力があり、低価格帯の消費を独り占めするような企業、②ブランド力など顧客を惹きつける特別な力を持っていて、価格を引き上げることのできる企業。加えて、③着実に海外市場を開拓している企業、といったところがターゲットになるように思います。

CPIから感じたことです。

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