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#14 がん治療に伴う口腔ケア、歯科治療について

乳がん患者としてのリアルな日常をラジオでお伝えしている、みそソムリエakikoです。ラジオでお話することで、自身ががんを学んだり、自分の正直な心に耳を傾けられる時間をもらっています。

◆がん治療に歯科治療が必要だなんて、知りませんでした◆

乳がんと分かってから、手術や治療と並行して行っているのが「歯科治療」です。最初はどうして歯科?と思ったのですが、抗がん剤治療をしていると改めて口の大切さに気付かされます。
今日は、そんな口腔ケア・歯科治療の重要性についてまとめてみたいと思います。

がん情報の中でも、このお口のケアのことについては、あまり情報配信されていないように感じましたので、そういう意味でも記しておきたいと思います。

・手術中、口から人工呼吸などに必要なチューブを入れるため、抜けそうな歯や欠けそうな歯がないように事前に治療しておく必要がある

・術後、歯磨きが難しい体調になると口腔衛生が悪化するので、事前にベストな状態にしておく必要がある

・抗がん剤治療の副作用で、口内炎を発症する人も。口の傷からばい菌が入る恐れもあるため、口腔衛生を保つことが必要

・抗がん剤治療中の不調で歯磨きなどが難しくなり、口の中の細菌が増殖する可能性も。副作用で免疫力が低下している時は口内の細菌が全身に広がりやすくなる可能性もあるため、ケアが必要

がんと診断され、治療に入る前と治療中、歯科受診が必要なのは主に上記の理由によるものだそうです。


幸い私は、乳がん発症以前から、歯の定期メンテナンスに通っていたため、手術前の歯科検診も簡単に終わりました。
そして、抗がん剤治療を受けている現在は、月に一度、市立病院内の口腔歯科を受診するスケジュールが組まれていますが、いつもお口のお掃除で終わることができています。


定期メンテナンスに通っている歯医者の主治医が、こんなことをおっしゃっていました。
「20代の若い方でしたが、手術まで日数が間に合わず、やむを得ず歯を全部抜かざるを得ないことがありました」と。

命を優先する必要があり、急ぎ歯を全抜歯とは。。。
その方の術後の生活を思うと、言葉がありません。

がんを含め、病気はある日突然告知されるものですが、
健康な時からの歯科治療やメンテナンスは、いざという時に大きな力となります。

食べることも、話すことも、呼吸も口です。

こうやって考えると、がん治療に集中するための基本は歯だということが分かります。


みなさん、日ごろのお口のメンテナンス、大切にしてみてくださいね。




ラジオおおだてで第1・第3木曜日、午前11時30分から生放送。
「みそソムリエがラジオ局を立ち上げて3年目。ここからと言う時に乳がんになりまして」

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