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#7 抗がん剤治療がスタートしました

みそソムリエでありながら、コミュニティFMの運営をしている、
ラジオおおだて局長のakikoです。

乳がんと分かり、今日で約2か月半。
検査、検査ののち、右胸全摘手術を行い、現在、抗がん剤治療がスタート
しています。

振り返って、ここでやっぱり思うのが、
主治医のスピード感ある治療判断の素晴らしさ。

このお陰で、
余命(または再発)はギリギリのところで私なりに希望が持てるラインに。

病院や医師とのめぐり合わせもまた、偶然とは言え「運」と言うか、
コントロールできない何かに導かれているなとすら思えてしまいます。
(あ、宗教とか思想とかまったく無いですよ、私。笑)


さて、今日は抗がん剤について書いていきたいと思います。
お薬の内容など難しいコトは追々にして、
いわゆる「吐き気」や「脱毛」など、私が体験している副作用についてまとめます。


◆まずは「CVポート」埋め込み手術◆

抗がん剤治療の初回は、様々な準備や説明や副作用の反応を診るために、
1週間の入院となりました。

私の抗がん剤は点滴での投与となるため、
前日に左胸骨辺りの皮膚下にCVポートというものを部分麻酔で埋め込む手術が行われました。

CVポートは、中心静脈カテーテルの一種で、正式には皮下埋め込み型ポートといわれるものです。その名前のとおり、皮膚の下に埋め込んで薬剤投与するために使用します。CVポートは、100円硬貨程度の大きさの本体と薬剤を注入するチューブ(カテーテル)より構成されています。通常は、鎖骨の下の血管からカテーテルを挿入し、右または左の胸の皮膚の下に本体を埋め込みます。カテーテルの先端は、心臓近くの大静脈に留置されます。CVポートの表面には、セプタムと呼ばれる圧縮されたシリコーンゴムがあります。ここに専用の針を刺して薬剤を投与します。薬剤はCVポート本体とカテーテルを経て、血管内に投与されます。

青森労災病院HPより

30分ほどの小手術とはいえ、手術室で行う立派な手術。
部分麻酔なので先生の声も聞こえますし、自分の意識と共に頭の中は想像力が過敏になります。

「怖がり」な私は、
麻酔が痛いと文句を言ったり、共通の趣味であるゴルフの話をしたり、
主治医と無駄におしゃべりをしながらCVポート挿入小手術の恐怖を乗り越えました。


CVポート。
私の身体の中に埋め込まれた道具として、長いお付き合いになる相棒なのですが、未だに違和感です。

抗がん剤投与には安全で便利なものですが、右胸を全摘しているうえに、左胸上にはポートが埋め込みされている。

両胸が痛いわけなので、うつ伏せはおろか、体を左右自在に横向きで寝返りをすることが難しいのです。

小さなことではありますが、
睡眠の態勢が自由で、制限がないという当たり前は、本当に素晴らしいことなのです!

がん患者は、
こう言ったちょっとした不具合と共に日常を生きています。



◆私の抗がん剤について◆

現在投与している抗がん剤は、
①エピルビシン
②エンドキサン
この2種類です。①のエピルビシンは、赤色の抗がん剤になります。

上記したCVポートを使い、点滴抗がん剤を投与していきます。

いきなりこの赤色の抗がん剤が投与されるわけではなく、
「吐気止め」の点滴からスタートします。

事前に吐気止めを投与するのは、それだけ副作用が懸念されるからではありますが、「怖がり」の私にとっては大きな安心材料であり、吐気という恐怖への大きな支えとなりました。

吐気止めの点滴→抗がん剤→生理食塩水など、
順良くお薬をCVポートから体内に投与すること約1時間半。

直後のアレルギー反応もなく、
1回目の抗がん剤投与は、想像よりあっけなく終了しました。

(実は私、前日より相当ビビッており、
この食事が美味しく食べられる最後になるかも・・・とか、二日酔いのような激しい吐気に襲われる地獄絵図を勝手に妄想&覚悟しておりました💦)

①エピルビシン
②エンドキサン

この2種類の抗がん剤を、
3週間に一度投与×4回行います。
(今日6月10日時点で、2回目の抗がん剤投与を終えています)


ちなみに、こちらの抗がん剤1回の投与に係る医療費

約7万円です!


大館市から限度額適用認定を受けてもこの金額です。
(のちに医療費控除などで確定申告時に調整されるものがあるにせよ、一時的な経済負担は大きいのです。)

病気になると言うことは、お金がかかると言うこと。
安心して医療を受けるためには、お金という課題が付きまといます。
(国や行政の動きに注目ですよね!)

高額医療制度については厚生労働省のHPを参考にしてみてください。



◆私の抗がん剤副作用◆

1回目の抗がん剤投与直後から2日目までは、
特に吐き気などもなく、何なら夜もぐっすり眠れ、正直、肩透かしのような印象すらありました。

ところが!!

3日目には、
①慢性的な頭痛
②37度5分前後の発熱
③ゆるやかな吐気
④便秘

4日目には、
⑤軽い口内炎

入院中、自覚症状で5つの副作用が出ました。

吐き気については、吐気止めの点滴と内服薬で乗り切るものの、
食べれるものが悪阻(つわり)のように変化していたので、入院中の食事を普通食から「なごみ食」というものに替えてもらいました。

私の場合は、
肉食系の食事を受付けず、さっぱりとしたサラダやお豆腐、果物が美味しく感じました。
そして、白いご飯より「パン」がとても美味しかったです♡

普段は果物やパンをほとんど食べなかったので、
実に悪阻(つわり)に近い感覚でした。


口内炎は軽い症状でしたので、口腔外科で頂いたうがい薬を使いながら、
食べたい物を食べれる時に食べられました。


抗がん剤投与から1週間後。
⑥白血球の数値が下がる

という副作用が出ました。
白血球が下がることは免疫が下がるということ。
感染症などにかかりやすくなるため、下がった白血球の数値を上げるための
注射をしました。

白血球の低下は自覚症状が一切ないので、退院後、病院での採血で分かるものです。
抗がん剤治療後、一番意識しなければいけないのがこの白血球の低下だと感じました。

人込みを避ける。
手洗いうがいをする。
自分を守るために、家族の体調管理に気を配る。

がんを患っているうえに、
インフルエンザや新型コロナウイルスに感染してたまるかーーーー!
そんな気持ちでした。


抗がん剤治療から2週間後。
⑦髪が抜け始めてきました。

抜ける抜けるとは言われていましたが、これは予告通りしっかり2週間後から抜けてきました。

(のちに看護師さんから聞いたことですが、頭髪は「抜ける」のではなく「切れる」という状態なのだそうです。
つまり、抜け毛ではなく切れ毛。
毛根は抜けていない状態だとのこと。非常に勉強になりました!)

(言い方に難があるかも知れませんが)
抗がん剤治療の中でシンボル的な副作用が、この脱毛ではないでしょうか。

見た目で「がんなの?」と分かってしまいますし、
見た目ゆえに、自身の変化にショックを受ける方も多いと聞きます。

抗ガン剤治療前、私の主治医も、何度も何度も
「頭髪は抜けますから」としつこいくらい伝えてくれました。


頭髪が抜けることについては、私の場合、
一般的な感覚と少し違う受け止め方が前提としてあったので、
現在の状態を(不謹慎かも知れませんが)非常に楽しんでいるというのが
正直なところです。

ここについては、自身の記録として、後日<番外編>として
まとめてみたいと思います。

◆抗がん剤副作用のまとめ◆

現在、抗がん剤は2回目を終え、6月20日に3回目を控えている状況です。
2回目は投与当日の夜から体調が悪くなり、3日ほど寝込みました。

症状は主に強い胃もたれ(吐気)と頭痛と発熱です。

白血球の低下については、事前に予防として注射を打ってもらいました。
(この注射が痛いのです( ;∀;) )

1回目の投与と2回目の投与では、副作用の種類は同じでしたが、
強度と日数に変化がありました。

ですが、
吐気止めの内服薬
頭痛や熱に対する解熱鎮痛薬など、副作用に対するお薬も様々あり、

これを併用しながらうまく副作用を乗り切り治療を進めていくことが
出来るということが分かりました。
怖がりの私にとって、この医学の進歩という事実は、がん治療にポジティブに向き合うことのできる材料となっています。


薬の副作用を薬でカバーする。私の身体は薬漬け。
このこともまた事実ではありますが・・・(^_^;)


抗ガン剤投与前には、いつも主治医に
「とにかく副作用が怖いので、予想される症状への薬の処方をしっかり頼みます!」
とお願いしています。

私が今一番大切にしていることは、
かつての自分に戻ることではなく、

抗ガン剤治療をしながらも、自分の性格や経験に紐づくマインドを確保することです。

吐き気があっても、
頭痛が苦しくても、
髪の毛が抜けても、

寝込んでも必ず這い上がり、
自分を見失う事なく、自分と人を心から信じる力を維持していきたいです。

結論、
副作用にビビるより、抗がん剤治療を頑張ろう♪ ってことです。


今回も長い文章にお付き合いいただき
ありがとうございました。次回は「髪の毛が抜ける件について」番外編を書いてみたいと思います。




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