不思議な話~法要の日の巻~

そう言えば、昨秋。
9月に取り行った亡父・亡母・亡祖母の合同周回忌。
それぞれ三回、五回、拾九回と数字が入る法要日は、偶然にも亡母の誕生日、9月の15日であった。
昔の敬老の日である。
望んだのではない。結果としてなったのだ。

「いつにしようかねぇ?」
「う~ん」
その数か月前、カレンダーを目の前にしながら妹と話し込む。
「この日は、あの子の面談日で、この日は、あの子の進学説明会。
この日は、旦那の都合が悪い」
あの子、というのは妹の子(わたしの姪)である。当時、高校2年生。
そろそろ本格的に、受験に目を向け始める頃であった。
「そうか、、。じゃあ候補日を。3つぐらい出しとくか。それで、お寺さんの都合も聞いて、総合的に判断しよう」
喪主を務めたわたしに自然、役割が廻って来る。

母が天からそのように。
(この世にいないのが残念だけど、あの世でちゃんと生きているわ。
お誕生会の代わりに、集まって貰うわ。そうしましょったら、そうしましょ!)

きっと「ヤッターマン」にあった「勝利のポーズ」を決めつつ、操っていたのだろう。


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