#手塚治虫
元祖・日本のジェンター読本(?)~「土佐日記」(紀貫之著/角川書店刊)
「土佐日記」=紀貴之。
「のりたかゆき」ではなく、「きのつらゆき」。
非常に短い日記文。
「その後の女流文学に影響を与えた」と学校では習うであろう。
「女のわたしが、、、」書き出しであるらしい。
非常に薄い。めちゃくちゃ薄い。冊子みたいである。
もし、購入しようと思ったら一寸、意地悪して店員さんに尋ねてご覧なさい。
「この本屋で、一番薄い文庫本って何ですか?」
間違いなかろう。角川ソフィア文庫の
この作品も生きている~「フィルムは生きている」(手塚治虫著/小学館刊)~
「フィルム ハズ ザ ライフ」(英文表記)
何てモダンなんだろう。モダンなセンスを持った、作者であろう。
「フィルムは生きている」
難しくない、短編だ。
昭和33頃に、漫画雑誌の別冊付録として描かれた。
良くあるライバル物語。貧しい少年・武蔵と、裕福な所のボンボン・小次郎が、漫画映画をめぐって対立する。ひょんな事で知り合い、「一緒にやろう」。初めは良くても、段々良くない。意見が合わずに仲間割れ、
唸る!「う~ん」~「マァチャンの日記帖」(手塚治虫著/毎日新聞社刊)
「マァチャンの日記帖」
(う~ん)
寝てみたい、な~んて三船敏郎が呟くCMがあったけど、
(素晴らしい!)
(何て凄いんだ、わたしって奴は!)
連載当時、17歳。今は北野高校となっている学校の生徒。二十歳にも満たずにいた手塚の異端な才能に驚くと共に、愛蔵版。
少々高いが価値がある。普通であったら、殆ど無視の型版本を購入していた自分にも、加え、付加価値を見るのである。
「サザエさん」
昭和21年の
いい話だなぁ。ブラックジャック、その1
手塚治虫の「ブラック・ジャック」。全てがいい話過ぎて、甲乙つけるのが難しいんだけど、特にわたしのお気に入り、その1。
〇「悲鳴」→声帯ポリープが出来てしまい、一週間程度で黙っていれば完治すると言われた女子高生。見舞いに来た友達がわざと(?)笑い話をし、つい笑ってしまう。「一生治らない」言われ、悲しむ女子高生。「けど、一年間黙っていれば、このカプセルで」。彼女は立派に実行した。が、カプセルは単なる