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お読書、読書~個人的な読書感想文~

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#読書の秋2020

この作品も生きている~「フィルムは生きている」(手塚治虫著/小学館刊)~

「フィルム ハズ ザ ライフ」(英文表記)
何てモダンなんだろう。モダンなセンスを持った、作者であろう。

「フィルムは生きている」
難しくない、短編だ。
昭和33頃に、漫画雑誌の別冊付録として描かれた。
良くあるライバル物語。貧しい少年・武蔵と、裕福な所のボンボン・小次郎が、漫画映画をめぐって対立する。ひょんな事で知り合い、「一緒にやろう」。初めは良くても、段々良くない。意見が合わずに仲間割れ、

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浮き上がって来る声・声・声-こども百態(いわさきちひろ著/岩崎書店刊)

とある人から、クリスマスプレゼントとして貰ったもの一冊でもある。

丁度、ちひろに凝り初め、様々な本を読み始めていた時分だったから(こりゃいいや)と、リクエストして置いた。

元気のいい子。
どちらかといえば、育ちのいい、坊ちゃん・嬢っちゃんしている子供。
めくるページの感覚だ。

ちひろ=水彩絵。
ほんわりとした優しさのある、夢の世界に生きるような子供たち。
「窓際のトットちゃん」を初めとした、

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