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お読書、読書~個人的な読書感想文~

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2020年10月の記事一覧

この作品も生きている~「フィルムは生きている」(手塚治虫著/小学館刊)~

「フィルム ハズ ザ ライフ」(英文表記)
何てモダンなんだろう。モダンなセンスを持った、作者であろう。

「フィルムは生きている」
難しくない、短編だ。
昭和33頃に、漫画雑誌の別冊付録として描かれた。
良くあるライバル物語。貧しい少年・武蔵と、裕福な所のボンボン・小次郎が、漫画映画をめぐって対立する。ひょんな事で知り合い、「一緒にやろう」。初めは良くても、段々良くない。意見が合わずに仲間割れ、

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唸る!「う~ん」~「マァチャンの日記帖」(手塚治虫著/毎日新聞社刊)

「マァチャンの日記帖」
(う~ん)
寝てみたい、な~んて三船敏郎が呟くCMがあったけど、
(素晴らしい!)
(何て凄いんだ、わたしって奴は!)
連載当時、17歳。今は北野高校となっている学校の生徒。二十歳にも満たずにいた手塚の異端な才能に驚くと共に、愛蔵版。
少々高いが価値がある。普通であったら、殆ど無視の型版本を購入していた自分にも、加え、付加価値を見るのである。

「サザエさん」
昭和21年の

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浮き上がって来る声・声・声-こども百態(いわさきちひろ著/岩崎書店刊)

とある人から、クリスマスプレゼントとして貰ったもの一冊でもある。

丁度、ちひろに凝り初め、様々な本を読み始めていた時分だったから(こりゃいいや)と、リクエストして置いた。

元気のいい子。
どちらかといえば、育ちのいい、坊ちゃん・嬢っちゃんしている子供。
めくるページの感覚だ。

ちひろ=水彩絵。
ほんわりとした優しさのある、夢の世界に生きるような子供たち。
「窓際のトットちゃん」を初めとした、

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いいんだけどの、イマイチ本2冊

どうして岩谷時子を語る時、人は越路吹雪との関連性しか通さないのか?
運命共同体だからであろうか?マネージャーだからか?
なぜ「アニメ」。岩谷とアニソン。かつては称した「カラーテレビまんが主題歌」との関係性を見ないのであろう?

見落としているのか?関係ないと思うのか?
手塚治虫原作の「ふしぎなメルモ」の主題歌&お終いの歌。「パトラッシュ!」で有名な、日本アニメのそれ。「ミラクル少女リミットちゃん」

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好きな文章

「猫なんて!」(アンソロジー/キノブックス社刊)を、図書館で借りた。
アンソロジーとは、お題に添って集めた、という意味である。

何となくだ。
その前に同社から出ている「犬」編を借りたので、序でに。
実物は大嫌いであるけども、こういうのは楽しい。好きだ。
適当に種類程度、生態について知ってはいるけど、、、。
以上がわたしの犬猫に対する感覚である。

様々な分野の人が、様々な文章を書いていて面白かっ

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