仙台文学館へ行った話
この記事は、仙台文学館に行ったよ〜というだけの記録です。なんとなく書きたかっただけ。
この記事を書いた日から1週間ほど前。初めて、冬の仙台文学館へ行きました。
特別展「文豪、仙台ニ立チ寄ル。」では河東碧梧桐についても展示されると聞いて、「自由律俳句には明るくない。何か分かるかな」と出かけてみたのです。
夏場は暑くてバスを利用していましたが、毎度のごと満員なので正直避けたいところ。
今回は地下鉄を利用し、台原駅で降りました。
有名ゲーム「文豪とアルケミスト」とのタイアップというのもあってか、“司書”らしき女性がちらほら。
展示が撮影不可だったため写真はありませんが、展示室自体は私の他に1~2人居るかどうかという空き具合。ゆったりと拝見しました。
本来の目的は「俳句を知る」でしたが、文士と仙台とのエピソードをメインにしているため、それほど作品には触れられていませんでした。無念。
定型句については高浜氏の「俳句とはどんなものか」などを読んだり、作品を実際に読んだりしていたのですが、自由律俳句は些か苦手意識があるのです。詩と何が違うのだろう、と。
やはり私が詩や短歌でそうしてきたように、実際に句作してみたら分かるのでしょうか……。
特別展を出て、常設展へ。
年中ローテーションで童謡を再生しているコーナーがある上、山村暮鳥氏が企画展としてピックアップされていました(以前、観覧した際も山村氏だったような?)。
とにかく童謡好きにはご褒美でした。幸せ空間!
気を取り直してもうひとつのお楽しみ、併設のカフェへ。
特別展のたびに企画される限定プレートは、ひそかな楽しみです。
今回は明治の洋食屋さんをイメージしたオムライスをチョイス。
好物のカニクリームコロッケ!
サクサク絶品でした。
そして一皿がボリューミー。私が不器用で一口が小さいのもありそうですが、一人で食べ終わるまで30分かかりました。
もし揚げ物がサクサクでなかったら、切り分けるのにもっと時間を要したかも。
デザートは林檎のケーキ。
フォークで軽く抑えて、その手前をスプーンで切り、再びフォークに刺す……と、崩さず食べられるのですが、その間にもアイスクリンが溶けていきます。あわわわ。
最後は荷物をまとめて、台原森林公園を通って地下鉄駅へ。
こういう秋冬の森が大好きなので、写真も多め。
落ち葉ざくざく、秋の日暮れを見ながら、上り坂のある森を20分歩き続けます。河童が居そうな横道が何本かあったりと、気分は遭難者。
“司書”の方々が想像するならば「室生犀星ノ『朱き葉』ヲ浄化セヨ」といったところでしょうか。人も獣もいません。
景色に立ち止まって写真を撮ったり、何が生えているのか見たり、風景から良い節が思い浮かんで手帳に書き留めたり……そんなこんなで、どうにか日が落ちる寸前で駅に辿り着きました。
仙台文学館、何度行っても天窓からの光が安らかに降っている、良い場所です。
できたら来年も、森を通りやすい秋冬に行きたいですね。
ではまた。