新任Adminのための項目作成時のおすすめアクション3選

こんにちは、こー。です。
Salesforceコンサルタント/AppExchange関連の導入支援などを中心としてお仕事させていただいております。

Salesforceコンサルタントとして、いつもお伝えしている/お伝えしたいことを書き溜めていきたいと思っています。
半ば備忘録につき、整理が不十分なこともあるかもしれませんが、その点は笑ってスルーしてください。


今回のテーマ:項目どう作る?

Salesforce.comを触っていて一番最初に驚いたのは、
・画面設定でデータベースが作れて
・勝手に画面が付いてくる
という点でした。

今にして思えば、そこそこいろんな製品で同じようなことができるし、なんならSalesforce.comに触れる前にもRedmineなどで同じようなことはしていましたが、私が初めて触ったLEXのUIのスマートさは、結構衝撃でした。

きっと皆さんもそうですよね?
それを思ったときにすぐやりたくなってくるのが、「とりあえず思いつくまま項目を作る」だと思います。

しばらくたって振り返ったときに、「最初っからやっとけばよかった・・・」と思ったことを3点あげていきたいと思います。

本題:項目どう作る?どう守る?

アクション①:項目の説明欄は必ず埋める

項目に、説明欄、ありますよね。
何の気なしに作ると、この説明欄、中々かかれないと思います。

が、これは書いた方がよいです。
ぼくが思う、ここがあると後々いいな、と思うことは・・・

  1.  項目の目的

  2.  誰が正しい値を維持するのか

  3.  登録された値は誰が利用するのか

  4.  どんな値が入るべきなのか

  5.  もしあるなら、項目を作るときに議論した経緯情報

この辺りでいいと思います。例えばこんな感じです


取引先オブジェクトのカスタム項目【重点顧客】

  1. 項目の目的
    重点顧客に対する、営業アプローチ状況の分析のため。

  2. 正しい値を維持する人
    カスタマーサクセス担当者

  3. 利用する人
    営業推進担当者

  4. どんな値が入るべきなのか
    カスタマーサクセス担当者が議論して定めたその時点の重点顧客。
    重点顧客のルールは半期に一回見直し。
    当該顧客が重点顧客ルールに合致しているかを、毎月月末に全件チェックして直近化

  5. 経緯:https://hogrhoge.com



#5の経緯情報は、Slackのスレッドでも、Quip文書でもなんでもいいと思います。要は、「この項目が何のために作られたか、どんな議論がなされたか」が#1、#5と合わせてわかることが大事だと思います。
※ ここがぶれると、そのうち目的と違う値が入ってくるかもしれません。

アクション②:項目のAPI参照名ルールを定め、その通り命名する

項目、日本語表示名だけでさささっと作れちゃいますよね。
その際は、FeildXXというAPI参照名が付くと思います。

楽ですね、わかります。
でもそこでひと手間かけてほしいと、かつての自分に申し上げたいです。

そのひと手間は、「命名ルールの策定」です。
何も難しいことではありません。
一つだけ、これだけやってほしいのが、「この単語には、このワードを使う」と決める、ということです。

例えば・・・

  • ”XX番号”は、”XXNo”という表記を使う
    ”Number”とか”bangou”という表記を使わない

  • ”金額”は、’Amount"という単語を使う。
    ”Price”という単語は使わない

みたいなノリで大丈夫です。
可能なら、Salesforce.com全体の標準項目の使っている単語を選んだ方がいいですが、日本人の僕たちにとって、revenueとsaleの違い、ピンときにくいですよね?
であるなら”uriage”等のローマ字表記でもいいと思います。
統一的な命名であることが大事で、その中身は一定何でもいいように思います。

最初は意味がないのですが、追々オブジェクトと項目が増えた時に、
「金額項目どこにあるんだ」とか「契約種別を持っているオブジェクトどこだ」みたいなことを探すのに助けになると思います。

アクション③:アクション①が書けない項目は作らない。

事業部からのニーズだったり、「もっとこうしたらいいのに」と思って自分で作ってみたり、とかく項目は増えがちです。

しかし、項目が増えれば増えるほど・・・

  1. 入力する項目が増えて、入力がめんどくさくなる

  2. レポートなどで参照するときに、目的の項目がどれかわかりにくくなる
    =利用しにくくなる。

ということが起こります。

Salesforce.comの項目は当然”ただ項目がある”だけでは無価値です。
・”項目の目的に合った”
・”正しい値が入っている”
ことが、分析や業務管理上の意味を持ちます。
(というか、値の保証されていない項目はあてにならないので利用されず、利用されないから入力がされなくなります)

目的、位置づけをはっきり文字にすることで、「絶対に必要だからやるのだ」がはっきりします。
逆に、書けないようなら「別にそこまでして必要なくないか?」を検討する方がいいでしょう。

結び

本日は一旦ここまで。
次回は、以下のあたりのテーマのいずれかを言及したい思います。

  • オブジェクト、どう分ける?

  • そもそも項目ってなんために作るの?

  • ページレイアウト、上から見るか、横から見るか。

それでは。


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