見出し画像

【関連図】クモ膜下出血

男子看護学生の鳩ぽっぽです。
今回はクモ膜下出血の関連図です。
クモ膜下出血というと脳卒中3兄弟の一角で、比較的若年層でも起こりうる疾患です。
クモ膜下出血は他の脳卒中と比べて何が特徴的なのか見ていきましょう。

リニューアルしました!最新のクモ膜下出血はこちら→鳩ぽっぽの関連図ブログ

解説

クモ膜下出血の主原因は先天性脳動脈瘤の破裂です。これに高血圧などが絡むことで生じます。それ以外に関連図に記載されている原因はかなり特殊なので、ほとんどの場合は先天性と高血圧だと覚えておきましょう。
なお、関連図の左側に出ているように、一部の脳動脈瘤は脳や神経圧迫をすることで兆候としての症状を引き起こすことがあります。このタイプの脳動脈瘤は破裂すると症状が激しく出るため、注意が必要です。

クモ膜下出血で特徴的なのは合併症です。
クモ膜下出血には3つの特徴的な合併症があります。

・脳血管攣縮(れんしゅく)
・水頭症
・再出血

・脳血管攣縮(れんしゅく)
血管が収縮することで血流障害を引き起こし、脳虚血の状態になるものです。
約25%の患者に発生し、通常は発症後3~10日後にみられます。原因は明確にはわかっていませんが、出血量に比例して起こりやすくなるというデータがあります。
・水頭症
クモ膜下腔に出血した血液が固まり、髄液を吸収しているクモ膜顆粒に詰まります。これによって髄液が排出されずに溜まることで、脳内の圧力が高まります。これにより頭蓋内圧亢進症状を引き起こし、関連図には記載していませんが、脳ヘルニアになって死に至ることもあります。血液は24時間以内に固まるため、その前にシャントを形成して髄液を排出する治療を並行して行う場合があります。
・再出血
脳動脈瘤から出血すると、血管が収縮して血栓を形成して止血します。しかし、この止血は一時的なもので、高い圧力に耐えられず、再び破裂・出血することがあります。
通常は1週間以内に起こります。

クモ膜下出血の予後ですが、
死亡、後遺症、復帰の3パターンあり、それぞれ大体1/3ずつくらいの割合です。
死亡の率がその中でも高めですが、一度発症すると、再破裂のリスクなどは高くなり、予後が必ずしも良好であるとは言えません。未然に脳動脈瘤を発見して対策することが必要です。

=================

リニューアルしました!最新のクモ膜下出血はこちら→鳩ぽっぽの関連図ブログ

鳩ぽっぽの経歴はこちら→https://note.mu/810poppo/n/n59147f8e4b2f

ツイッターもやってます!フォローはこちらから!→https://mobile.twitter.com/810ppo

=================

病態関連図は以下より↓

ここから先は

101字 / 1画像

¥ 350

この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?