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Sumika.さんと水谷健太郎さんのCDアルバム「音ノ雨」を聴いた感想

先日、ずっと楽しみにしていた品が我が家に届きました!サクスフォン奏者のSumika.さんとピアニストで作編曲もされる水谷健太郎さんのCDアルバム「音ノ雨」です。雨をテーマにしたアルバムの中に収録されている6つの楽曲は、全て水谷さんが「音ノ雨」の為に書き下ろした作品。これまでに楽曲は全てDLで購入していたので、手に取るのを心待ちにしていました。(水谷さんはネットでは「ものはっぱ」という名前で活動されていて主に親しみを込めて「はっぱさん」と呼ばれていますので、以下「🌱さん」と呼ばせて頂きます。)

今回のプロジェクトがきっかけとなり、Sumika.さんの演奏動画で初めてソプラノサックスの音をじっくりと聴きました。音が優しくてとってもキレイ!どこの部分をすくっても手の中には透明度の高い水が汲め、ジブリやアニソンなどどの曲を聴いてもソプラノサックスの純粋な透き通った音色はスーッと身体に入ってきました。そしてヨーロッパの風景を切り取った動画は絵本のよう。「🌱さんの浮遊感と透明感のあるピアノの音と重なったらどれだけ素敵なんだろう!!」と、ドキドキワクワクでした。

「音ノ雨」をまだ聴いていらっしゃらない方は、こちらに素敵なMVがありますのでどうぞ〜。↓↓↓聴いたら続きが聴きたくなる楽曲たちです。

感想を書く前に

私は音楽について詳しくないので、曲を聴いて浮かんできた風景や、思い出した事柄などを「感想」として書くことにしました。1度目は解説を読まないで聴いているので、解説とは違う解釈をしている時もあります。語彙力が少ないですが、「すごい!」「素敵!」「かっこいい!」で終わらないように頑張って書きます。中には失礼な表現があるかもしれませんが、「音ノ雨」の良さを一人でも多くの方に伝えたいと思っています。

1 雨空散歩 - Rainy Promenade

1曲目からSumika.さんの透き通ったサックスの音色と、🌱さんらしさが詰まった浮遊感と透明感のある楽曲に「うわぁ」(感想になってない)となりました。所どころで顔を出す「童謡:あめふり」のアレンジもらしさが詰まっていて胸に響くものがありました。「雨空散歩」は今回のメインテーマであり、6つの曲を1つの物語とするならばプロローグ。「雨が降り始めて散歩に行った主人公には、そのあとたくさんの物語が待っている」かのようなワクワク感がありました。そして楽曲の中にも起承転結があり「音ノ雨」の予告編のような印象も受けました。楽譜を見ながら少しだけ音を出してみましたが1音目から音萌えです。

2 君と絹傘 - Silk Umbrella

聴いていて胸が締め付けられるような切ない気持ちになったり、その気持ちを癒してくれたり、恋をした時の気持ちの起伏を思い出した「君と絹傘」。こんな恋心を抱いたのは遠く昔ですが、思いが伝えられない片思い程ツラい恋はありません。タイトルを見た時には絹傘に二人で入り、一緒に歩む曲なのかな?と思ったのですが、聴き終え解説を読んだらテーマは「実らない初恋」。🌱さんの描く「恋心」の描写にドキマギしながらも、曲が盛り上がってくる所は青年のやり場のない恋心が膨らんできたのかなぁと想像。歌詞はありませんが、Sumika.さんのソプラノサックスが優しく歌っているようにも聴こえ、切ない気持ちを包み込んで癒してくれているようでした。

3 「五月雨のワルツ」- Waltz of Early Summer Rain

「タルトワルツ」や「バレンタインワルツ」など、🌱さんが作曲されたワルツの曲はどれもとっても可愛らしいです。この「五月雨のワルツ」もピアノの音が飛び跳ねているところがとっても可愛かったです。風景はヨーロッパの(東欧の方)の石畳がある街並み。パンを買いに行ったけれど、途中で雨降って来てきたので小走りで雨の中を駆け抜ける。というな日常の風景が浮かんできました。しっとりとした印象もありますが、気持ちが傾き始めた時に聴いたら無条件に元気になれる曲だと思いました。

4「小夜時雨」- Night Mist

俳句をされる方ならご存知だと思うのですが「小夜時雨」は冬の季語。肌にささる程寒い日の夜に、サラサラと雨が降る懐かしい街並みが浮かんできました。🌱さんの解説には「月夜の縁側で」と風景が書かれていたのですが、古風なタイトルなので2曲目のタイトルに出て来た「絹傘」が自然と現れました。紅色の絹傘を差し小夜時雨を眺める。「君と絹傘」からは随分と時間が進み、隣には誰がいるのだろう?「君」がいたらいいなと。「ぼーっと」しながら聴いても勝手に物語をイメージしてしまいました。

5「夕立」- Sudden Evening Shower

タイトルから想像していたよりも力強く、「雷雨」や「突風」も混じっているんじゃないの?と思った「夕立」。雨戸を叩きつける雨の粒や、停電で激しい雨音しか聴こえない薄暗い部屋で過ごした時間を思い出した曲でした。風情のない言い方をして申し訳ないのですが外にいたら絶対に「ゲリラ豪雨」なんだろうなぁと。これまでの4曲はとても優しかったピアノとソプラノサックスが急に緊張感を増し聴いていてドキドキ。サックスの刺すような高音が「ピカッ」、ピアノの低音が「ゴロゴロ」という雷の音のように聴こえたりもしました。🌱さんご自身は「やりたいことを全て詰め込んだ曲」で「夕立」が一番好きとおっしゃっていました。

6「虹のソナタ」- Rainbow Sonata

こちらもソプラノサックスが歌っているかのように聴こえた曲です。まだ木の葉に残るしずくや水たまり。雨が止み飛び立つ鳥。空にかかる虹のアーチを見つけた時に気持ちがふわぁっと明るくなる瞬間、「虹の根元には宝物が埋まっているんだよ!」という父の言葉が浮かび上がってきました。そして「音ノ雨」という物語が幕を閉じる壮大なフィナーレ。終盤の高い一音がソプラノサックスだけになった時の高揚感。ハッピーエンドの小説や映画を観たあとのように自然と涙が出てしまいました。6曲を通して聴いた時の満足感は何回繰り返しても変わりません。

7〜12【雨音+】/Rainy + (6 pieces)

7曲目〜12曲目は6曲に雨の音が入ってるバージョンです。1〜6曲を聴く時には、自分が思い描いた雨の風景と楽曲を重ね合わせていましたが、7〜12曲目は楽曲に合わせて変化する雨音も加わり、これまで自分が思い描いていた雨の風景との答え合わせのような感じで聴きました。楽曲と楽曲の間も雨音が止まないので、6曲で1つの物語が構成されている感じが強まりました。

「音ノ雨」のジャケットデザインが素敵でした

今回の「音ノ雨」のCDジャケットが、色味やデザインが優しくて浮遊感があって、収録されている楽曲にぴったりでした。形も窓のように抜かれているのもこだわりポイントなのでしょうか?雫のアイコンや、雨をデザインされた文字、盤面のデザインなど、どこの部分を切り取って見ても優しさが感じ取れて大好きです。

11月28日にコラボライブ配信Liveが行われます。

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こんなに素敵な楽曲を聴いたら、生の演奏を聴きたいな。と欲が出て来ますが、それが簡単にできないのが今の世の中。でも、11月28日にユーチューブでコラボ配信Liveが行われるそうです。

今はLive配信で我慢しますが、いつかいつかいつか国境が自由に安心して超えられる時がきたら、お二人が並んでステージの上でスポットライトを浴びながら演奏している姿をお目にかかりたいと思っています。

CDはこちらのSumika.さんのサイトで販売準備が進められています。↓↓↓

「音ノ雨」の楽譜はこちらで販売されています。↓↓↓

最後に

クラウドファンディングが発表されてから半年弱。Sumika.さんと🌱さんがどれだけの想いでこの作品に取り掛かってきたのかは、日々のツイートや活動報告からも伺い知ることができました。完成した作品を手に取った時の感動はDLで楽曲を購入した時の何十倍も何百倍も大きかったです。

今回のアルバムは「雨」がテーマでくくられていますが、その他にも楽曲から「風」や「光」などの自然が感じられ6曲全てを聴き終わった時に、ハッピーエンドの小説を読み終えた時のような高揚感と満足感が得られました。そして初めて聴くのに「懐かしい」と感じたのは、自分が持っているノスタルジックな部分が引き出されたんだと思います。何回聴いても「聴けてよかった!」「また聴きたい!」と言いたくなる作品でした。

ゼロから物を創り出すのは本当に大変なこと。Sumika.さん、🌱さん。素敵な音楽を届けてくだりありがとうございました。ますますのご活躍を遠くからですが応援しています。たくさんの人に「音ノ雨」が届きますように。


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