SPY×FAMILY
SPY×FAMILYのアニメが4月から始まった。
DMMブックスの無料になってた巻まで漫画を読んでおもしろそうだな、と思ってたので、アニメ化を楽しみにしていた。
いざアニメが始まると、アニメも漫画も最新話まで追いかけて主題歌もガンガン聞いてる。
コンテンツにあまり時間を割かない人間だったので、これはかなり珍しい。人生初めてかもしれない。
自分にとってありがたい出会いだなと思ったので、好きなところを書いておきたい。
①ストーリー
ストーリー自体がすごく面白い。設定が斬新でキャラクターも魅力的。それでいて多様性・家族の在り方・心の成長といろんなテーマを扱ってるのにとっ散らかってない。不快になるギャグもなくて令和の価値観でめちゃくちゃ笑える。
②アニメ
アニメは幼少期から10年ぐらい離れてて、今やっと見始めたけど、技術進化しすぎてどのアニメ見ても驚く。
アクションシーンが漫画に引けを取らない疾走感と迫力があって見ごたえがある。そして何と言ってもアーニャの愛らしさが漫画の3倍ぐらいになる。
ちょこまか動き回ってくるくると表情と声色がかわるアーニャ、可愛すぎんか。
③楽曲
そもそも星野源もひげ男どちらもファンである。新譜をチェックし、アルバムは聞き通してヘビロテする。特に星野源はエッセイ全部購入してるぐらい好きなアーティスト。その二組で楽曲担当する豪華さがすごい。
OPのミックスナッツは完全にPOPに寄せたこのストーリーでいうところのギャグシーン、EDの喜劇はミディアムバラードで穏やかな雰囲気で、ほのぼのとして日常のシーンを描いているよう。SPY×FAMILYという作品自体のふり幅の大きさを表しているよう。
星野源が以前に家族をテーマにして作成した「FAMILY SONG」も素晴らしい楽曲だったけど、今回の楽曲の「喜劇」というネーミングセンスがあまりに素晴らしい。。。
コメントやらライナーノーツやらいろいろ見ましたが、原作が大好きなのがめちゃ伝わってくる。源さんが楽しく制作されたならそれだけで最高です。
そして、ミックスナッツという楽曲があまりにも素晴らしくて、白目剥いた。
トンチキリズムで始めるイントロのガチャガチャ感と全体の疾走感がOP映像と相まってとても世界観に合っている。
それよりなにより、ミックスナッツ=偶然出会った人々が寄り添い合って生きていく様子になぞらえる感受性に雷打たれた。どういう風に生きればこんな豊かな感受性が育まれるんだ…
アーニャの好物=ピーナッツからここまで作品の主題を完璧に準えてるの本当に恐ろしい。
曲全体にちりばめられる「ミックスナッツ」をモチーフにしたキーワードと原作の要素をモチーフにしたキーワードがあまりに完璧な曲のパーツとして機能している。
何よりも大サビ「この真実だけでもう 胃がもたれている」という表現力。かりそめの家族として出会えたことが自分の価値観のキャパを超えてしまうほど重大であることを表現するのに「胃がもたれている」という言葉をチョイスするセンスよ…そして、マイナスな表現を当ててきたゆえにこの違和感がめちゃくちゃ耳に残る。
まだアニメも始まったばかり、コミックスも完結までまだまだ展開がありそう。アニメ二期の楽曲は誰が起用されるんだろう…
今後が楽しみになることばかり。生活に彩りを与えてくれてありがとう…