夏休み
例年より短い夏休みが終わった。夏休み最終日に息子は自由研究の工作を作り終え、あー夏がおわったな。と感じた。
暦の上ではもう秋だし、夕方6時を過ぎると空が暗くなりはじめ、今は7時には夜がのんびり腰をおろしている。昼間の気温はまだまだ35度超えの猛暑日続きだけど、朝6時半の日差しは柔らかくなっている気がする。
夏休みが大好きだった。子供は皆んなそうなのだろうけど、私も夏休みが大好きだった。季節も夏が1番大好きだった。私が子供の頃は夏休みは7月25日から8月31日までだった。
夏休みが始まってすぐの日曜日に、町内の海水浴があって、海が大好きで、でも共働きの両親はあまりお出掛けには連れていってくれないものだから、その日が本当に待ち遠しかった。てるてる坊主を窓辺に下げて、真剣に快晴になる様にと祈っていた。
そして、転勤族だった父親の実家に戻る前に暮らしていた社宅の仲良し家族何組かで会社の保養所に泊まりに行った。それが1年通じての我が家の唯一の家族旅行だった。それもめっちゃくちゃ楽しみだった。
毎日のように近所のプールに通っていた。見事に真っ黒に日焼けしていた。泳ぎ疲れて、畳の上でうたた寝していると、少し離れた台所から母親が料理する音がぼんやり聞こえ、ひぐらしが鳴く声が、傾いた西陽と一緒にすだれを透かして部屋に届いていた。
小学生時代の夏休みは特別なのだ。あんなに楽しくて、毎日がワクワクした日々は他にない。もう2度とないと言い切れる。
今年の夏がおわったなと思った。息子の小学生としての夏休みはあと2回。特別な時間はあと2回。来年の夏は、もっと単純に素直に夏休みを楽しめる世の中になっていることを切に願い祈ります。
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