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好き嫌い

小学3年生の息子は食べられない食材や料理がまだまだある。1番好きなメニューは、焼き肉。肉に白メシは正義だと思っている。そこに海苔があればタレのついた白メシを包んで頂く。

逆に嫌いなのは、ネギ類、エノキ以外のキノコ類、レタスほうれん草キャベツ以外の葉物野菜、イモ類以外の根菜は素揚げかキンピラにしないと無理。焼き魚は好きだけど煮魚はアウト。あげたらキリがない。なのに、納豆やブルーチーズというクセの強いものが大好き。納豆はタレをかけて2、3回混ぜたのが彼のベストタイミングで、ご飯にかけずにそのままでも食べてしまう。

そんな息子が通っていた幼稚園は完全お弁当で、食べられる食材でメニューをやりくりしていたら、担任の先生から注意を受けた。食べられない食材を1つでいいから入れてください。次の日から実践すると、息子からクレームがきた。「ハト、あれ苦手なんだけど(`・ω・´)」。スルーしてそのまま続行したが毎日完食してきた。

小学生になって給食が始まった。最近の学校は無理に食べさせることを良しとはしていないそう。量も調整してもらえるらしい。給食が嫌で学校に来なくなるくらいなら無理に食べなくて良いという理由だそうだ。個人面談でお聞きした。息子は給食は残さず食べているらしい。「ゴーヤ無理だわー。子供にあれはないわー。」などとボヤいている。

家では嫌いなものは一口だけは食べるようにしている。例えばおでんの大根を一口、筑前煮のニンジンとレンコンを一切れづつなどだ。それだけは守ってくれるが、基本的には偏食への対応はゆるいと思う。

ところで、昨晩はスーパーにお目見えしだした菜の花を辛子和えにして頂いた。ある年の春に急に食べたくなって、それから毎年必ず作っている。菜の花もそうなのだけど、今までは苦手で食べたいと思わなかったものが、ある日急に美味しそうに思えて以後大好きになることが増えた。

春菊の胡麻和えは20歳を過ぎて初めて食べた。青じそやショウガも確かその辺り。子供の頃の延長で香味野菜や唐辛子などの刺激物が苦手でずっと避けていた。粕汁は30代で好きになった。1番印象に残っているのは大根の煮物を初めて自分から食べたとき。小学3年生の冬、味の素のCMに出てきたふろふき大根がやたら美味しそうに見えて、その日食卓に乗っていた大根の含め煮をモリモリ食べた。母は驚き私に「大根食べられるようになったの⁈」と聞いた。私が「なんかおいしそうだったから。」と答えると、母はやけに満足そうだった。けれど今でも食べられないものはいくらでもある。納豆はキツい。レバーもダメ。ウニは遠慮したい。食べられなくて困るというか申し訳なくなるのは、作ってくれた人に箸をつけずにお断りする時だ。

成長期の子供は何でも食べられた方が健康によいと思う。でも同じ栄養素を摂取できるなら、食べられる食材で賄っても良いかなとも思っている。嫌いな食べ物だけが食べ物ではない。あとは息子が嫌いでも食卓には並べて大人は頂く。一口だけの約束を続ける。この一年で偏食リストのいくつかの項目が消えた。食の幅が広がると楽しみも増える。やはり食事は楽しい方がいい。

息子は時々給食を完食したと報告してくる。だいたい嫌いなものがメニューにあった時だ。じゃあ家でもすすんで食べてくれるかというとそうでもない。「給食で食べたからいいでしょ(`・ω・´)」ときたもんだ。

#子育て #育児


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