第11節 バルセロナvsアトレティック 試合分析(ペドリの偽ウイング)
中々ノートの更新ができていないサカブロのsotaです。
色々見たい試合や書きたいことはあるのですが、卒論などで忙しい時期には中々時間が取れないのがもどかしいです・・・
時間は作るものだとよく言いますが、時間を作るために何かを削るのが案外難しいんですよね😅
余談はこのぐらいにして、11節の試合分析に入っていきます!!
バルセロナ基本情報
プレーモデル:ポゼッション
プレーシステム:攻撃4−3−3
:守備4−1−4−1(高いラインでは4−4−2のシーンも)
4局面
攻撃 :ポゼッション
守備 :プレッシング
攻→守:プレス
守→攻:保持
アトレティック基本情報
プレーモデル:VERTIC
プレーシステム:攻撃4−2−3−1
:守備4−2−3−1 →4−4−2
4局面
攻撃 :ポゼッション
守備 :プレッシング
攻→守:プレス
守→攻:保持
本日の試合では、バルセロナが終始良い時間を作っていましたね。
これまでは、攻撃の形が中々作れない試合が多かったですが、前節に引き続き今節も良い攻撃が増えたのではないかと思いました!!!
今日の試合では、これまでボールを前進させる段階でアンカーを1枚にしいました。しかし、本日の試合ではデヨングが落ちることでボランチが2枚の形を取っていましたね。
これまで、アンカーを潰されて前進がうまくできていなかったところが受け口を2つにすることで前進の選択肢が増え全身が効率にできていましたね!!
また、2ボランチによりボランチが受けた後の選択肢も多く、ボランチからボランチに出すシーンからの前進といったシーンが度々見られました。
デヨングが少し低い位置でプレーすることで、攻撃だけでなく守備においても圧倒的メリットが生じていました。
それが、アンカーの両脇のスペースを占有することです。
これまで、アンカーの両脇のスペースをやられる現象がしばしば見られました。
このようなシーンです。
ハイプレスのためウイングがセンターバックにかける
それにより空いたサイドバックに対してサイドバックがかける
これによりできたスペースをDFラインが埋める。
これまではブスケツ1人だけであったためブスケツの両脇にスペースが開く現象が度々見られました。
空いたスペースにブスケツが入るとど真ん中のスペースを開けてしまうため、ブスケツは身動きが取れない状態です。
また、両脇のスペースにCBが出てしまうとラインコントロールがうまくいかず裏のスペースがやられるため、CBも簡単に出すことができない状態です。
しかし、今節ではデヨングが低い位置にいるため、間にいる選手に対してしっかりプレスをかけることを可能にしておりハイプレスから簡単に縦をやられることがほとんどありませんでしたね。
このデヨングの位置関係を可能にしているのがペドリの偽ウイングの働きです。(偽ウイングは適当な名前を付けています😅)この偽ウイングのペドリが今日の試合で最も鍵になっていたと考えています。
インテリオールから低い位置をデヨングが取るため、インテリオールのスペースを活用できません。
そのため、ペドリがそのスペースに入ることで以下のようなポジション関係になっていました。
デヨングが落ちて空いたスペースに対してペドリが顔を積極的に出すことで、左サイドで形を作って逆サイドに早く展開して攻撃というものがバルセロナの攻撃パターンになていました。
アトレティックがプレッシングを守備スタイルとしていたため、特にフリースペースができるのが顕著に現れていましたね。
後半、アトレティックはサイドバックにペドリをチェックに出していました。
しかし、サイドバックを出すとバルデの裏のスペースが開くためそのスペースを活用しようとした動きが見られました。
また、ペドリがいることで、デヨングが上がった際にはペドリがインテリオールの位置に落ちてプレーが可能になるため、ポジションも流動的に変わっていたという印象ですね。
流動的であるため、真ん中の選手のマークを逃してしまうことも頻繁に見られましたね。
この戦術におけるペドリの役割が大きいためペドリが交代した後、デヨングが上がった際にカバーがおらず、真ん中のスペースを使われていましたね😅
最後の方に失点しそうなシーンが見られたのはこれが原因でしたね・・・・
攻撃、守備ともにバランスが取れたゲーム展開であり見ていてとても面白い試合でした!!
個人的には、今節のベストゲームだったように感じます。
左から右への展開、真ん中で主導権を握った攻撃など狙いがはっきりとわかる試合でした。
まだ試合を見ていない人にも是非見ていただきたい1試合でしたね。
今週は、CLでバイエルンとの試合もあるので、バイエルン戦でこの攻撃がどれだけ通用するのか楽しみになる11節でした。
それでは今日はこの辺で
最後まで読んでいただきありがとうございました。