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80代のセンパイと暮らす。(55)

4泊5日の旅を終えて帰宅。とりあえずセンパイが好きそうなお土産をいくつか買ってきた。センパイはよく海外から帰ると用意してくれているアジのお刺身を買ってきたという。旅帰りだとそうしなきゃと思うのか?

留守中のセンパイがどうしていたか、お土産の草だんごを食べながら聞く。孫から敬老の日に靴下とアイピロー?を貰ったらしいが、「こんな汚い色、自分じゃ絶対買わないわよ。なんでこんなの買うのかしら。センスがない」とバッサリ。そうなのだ、センパイに何かをプレゼントするのは難しい。これまで何度も悪態をつかれてきたが、他人事だと爆笑。私には遠慮なく言うけど、さすがに孫には言わないらしい。
それから、東京に住んでいる同級生が人間関係を整理した結果、数少ない友達としてセンパイが選ばれ、遊びに来いと言われたけど断ったとか。なんなの?その80代のやりとり。ホントにセンパイの友達たちはみんな元気である。
ゴボウを切っていたら、少し指を切ったとか。「1人になのに、よくゴボウなんて切って作ったわね」と言うと、「まぁね。食べたいという欲が私からなくなったら終わりよね」とセンパイ。うん、確かにそれは大事なこと。

センパイが好きな白い彼岸花がたくさん咲いたとご満悦。春ごろ、私が草刈りをした時に刈ったからなくなったと散々言われ続けたけどね。お互いのためになった時間だったら、彼岸中の旅は悪くなかったよね、センパイ。

#80代のセンパイ #エッセイ #備忘録 #彼岸花 #大事なのはこだわりと美味しいものを食べたい気持ち

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