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植物の生長に魅せられて

季節はすっかり秋になりました。今年は異常気象さながら、台風が本当に少なく、驚くほどに穏やかな秋でした。
例年台風の到来にはいつも苦心させられるのですが、今年は何かの前触れなのかと思うほど少なく、いつもと違う季節感です。
隣町の小野市では「120年に一度しか咲かない竹の花」が咲いたというニュースがありました。調べてみると昨年も神戸市のほうで咲いたニュースがあったので、そういう周期に来ているのかもしれません。

6月に心肺停止してから、4カ月が経過しました。
その間、毎日が本当にイベントのように感じる日々でしたが、田植えの時期から、すっかり稲刈りの時期も過ぎてしまいました。
今だから言えるものの、7月の退院直後からこっそり「草刈り」作業を始めていました。
夏場は本当に雑草の生長スピードが尋常ではなく、刈っても刈ってもきりがなく、放置は周辺に大きな影響を与えてしまうので、
雑草は農業にとっての永遠の宿敵なのです。

家族に「ハウスを見に行ってくる」と言っても、「何しに行くの!」と常に監視されている状態が続く中、毎日毎日15分ずつ30分ずつと隠れて作業を重ねて、信用を得ていく工程は本当に大変でした。
実際もし屋外で倒れたら、それで今生の別れとなる危険性もある時期だったのですが、「死んでも直らない向こう見ず」な性格がゆえ、作業してしまいました。
結果的には、運良くリハビリにつながっていたのかもしれませんが、食事制限と農作業によって、倒れた時と比べて体重は10㎏の減量となりました。ただ、これは通常の治療工程ではありえない「良くない方法」ではあるのです。
幸い、定期検査での結果は、血液、心電図ともに非常に良好と、主治医の先生から伝えられ、ほっとひと安心でした。

20201018作付け

というわけで、またしても「帳尻合わせ」的な行動で、結果運よく、のスタイルで、治療と作業の同時進行で、ついには今季のトマトの作付けをしてしまいました。
前作放置となっていたビニールハウスを原状回復させ、トマトを植付て、生長させる。
本当に根気のいる作業が続くのですが、その中で、どんなに過酷な環境でも、どんなに傷ついても、それでも生長を続ける植物を見ていると、その生命力の凄さに魅せられるのです。

20201024屋根

心臓リハビリテーションも今月で卒業の予定、「回復期」に入るにあたり、ビニールハウスの屋根の修理もおてのもので、ついつい初心を忘れてしまいそうな今日この頃ですが、リハビリについての報告は次の投稿にて。

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安永周平(トマト農家)/百果葉
百果葉(HYAKUKAYO)は「次世代のための農業をめざして」兵庫県で農産物を生産しています。https://hyakukayo.com/  ブログ「百果葉創業回想記録」http://blog.livedoor.jp/hyakukayo_blog/ もよろしくです!