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トマト収穫再開のご報告
年の瀬、本日12月30日は大寒波到来で広範囲に渡って天候悪化となりました。
降雪の予報ばかりに気を取られていたのですが、実際はいきなり暴風警報発令で、台風以上の強風によりビニールハウスの屋根ビニールが一部破れてしまい、急きょ強風荒れ狂う中、裸足で登り(滑ってしまうので)必死に補修テープで修繕していたのはつい数時間前のこと。未だ足裏の冷たく冷えた疲労はなかなか取れません。
後は赤く熟すのを待つのみ、という段階まで大切に育てたトマトを失う訳にはいかないので、まさに必死でした。今は雪がちらほらしているみたいなので、明日は数年来のハウス屋根からの雪下ろし作業があるかもしれません(多く積もるとハウスは重みで骨組みごと潰れるというまさに運試し)。
前作の最終盤の6月に、町内の共同草刈の後、不覚にも急性心筋梗塞で心肺停止し、妻、娘、救急隊員、県のドクターヘリ、最新医療技術、優秀な医療スタッフの皆さんのお力で一命をとりとめ、退院後も多くの方々の励ましのお言葉を頂き、何とか年内にトマトを再開することができました。
(参照:「一度心肺停止した、私からのご報告(その1)」)
本日、本格的にトマトの収穫を再開しましたことをご報告申し上げます。
普通に考えれば、心肺停止して半年後にトマトを収穫していること自体おかしな話なのですが、これも生きるため、家族を不安にさせないためと自負するものの、やっていること自体、不安にさせているという矛盾のようです。
振り返れば、入院中、前作の放置が気になって仕方がなくなり、7月の退院後、胸骨が折れ曲がったままの(心臓マッサージによるもの)、まだ1週間しか経過していない状態で、家族に内緒で草刈を始めた自分は一体何なのだろうと、呆れてしまいます。
その後も、何度となく「ハウスを見に行くだけ」と家族をだまし、真夏に作業を行う行動は、どう考えても不安を煽るだけなのですが、どうやら私はどこまで行っても自覚できない「おバカさん」だったようです。
ただただ運良く、圃場で一人倒れることなく、5カ月間の心臓リハビリの期間を過ごしたのですが、44歳ということもあって回復の進捗は良好で、食事制限と夏場の作業も重なり、身長174㎝、体重68㎏と見た目は非常に健康的となりました。
主治医の先生の投薬のおかげで再発の可能性もかなり抑えられ、「もしかして大丈夫なのかも」と思ってしまうのですが、
それでもやはり基礎疾患、失った心臓の一部機能は二度と戻ることはなく、「走る」ことさえできない、ガラスのハートなのです(涙)。
失礼、救われた命なのに欲を張ってしまいました。
そんな私が今までで一番手間をかけ(かかってしまった)、ありったけの誠意を込めて育てたトマト、
除草薬不使用(創業以来)、殺菌剤不使用(殺虫剤は使用)、ネオニコチノイド系農薬不使用で、
環境浄化微生物「えひめAI」で育てた(ステビアほか諸々あり)トマトがようやく収穫できました。(「フード・アクション・ニッポン アワード」3年連続入賞、「料理王国100選」3年連続認定のトマトです!)
できるだけ近日中に百果葉ネットストア( https://hyakukayo.thebase.in/ )も再開するつもりですが、今回はとりあえずご報告までにて。
ここまで欲張れたのも、多くの皆様のお力添えがあってのことと、心から感謝御礼を申し上げ、恩返しができるよう努めて参りたいと存じます。
恐怖させてしまった娘、母、妻へ「ごめんなさい」とこの場をかりて言っておきましょう。
皆様良い年越しを。新年も良い年でありますようお祈り申し上げます。
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