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J2リーグ第2節ロアッソ熊本戦観戦記〜壁

1.試合内容

前節大分トリニータに完敗したコンサドーレは敵地でロアッソ熊本戦と対戦。

この次の日に行われた福岡大との練習試合ではコンサは3-1で勝利。三上GMはラジオでこの勝利でやっている方向性は間違っていないことを確認でき、関係者に勇気を与えたと言っていた。

そんなこともあってか、前節から6人スタメンを変更。
GP菅野
DF西野、大崎、パクミンギュ
MF高嶺、馬場、近藤、田中克、田中宏
FW中島、長谷川



前半の序盤は熊本ペース、テンポの良いパス回し、カウンター時に勇気を持って出てくる選手たたち、脅威的だった。

無失点で凌いだコンサは徐々にペースを掴む。
高嶺のスルーパスから中島が粘り、最後は長谷川。
右の近藤の突破から田中克がスルーして、中島。
どちらも決定機だったが入らず。


すると大崎のパス?クリア?を熊本に拾われ失点。

パスだとするとミンギュの体の向きが合わなく、クリアだとすると小さかった。ファーのケアもできてなくもったいない失点だったと思う。


後半、48分大崎のパスが中村にうまく通らず熊本に決められ0-2。

出しての大崎と受け手の中村の呼吸が合わなく、また1vs1も詰めることができなく失点してしまった。


この失点シーンだけではなく、前節も今節もコンサはうまくパスが回らない。半歩ずれたり、そもそも通らなかったりする。リズムがうまく作れなかった。

その後、コンサは右サイドの近藤、左サイドの長谷川を中心に攻撃を組み立てようとするが、うまくいかない。

結局3点目も決められ、終戦。交代選手もうまく機能しなかった。

第2節もJ2の高い壁に阻まれてしまった。

2.試合後


試合後岩政監督は課題が明確になった。見ている人にはわかると思うとの発言をしていた。

守備の面では、マンツーマン気味に相手にプレスをかけたときは見事にボールをとることができていた時間もあった。
熊本の大木監督も試合前奪ったボールを失わないことが大切と話していたことから、このあたりを警戒していたのだと思う。

アクチュアリータイム?を伸ばすというリーグの方針もあり、長谷川、馬場、高嶺はボールを刈り続けた。近年の戦術であったオールコートマンツーマンディフェンスの成果によって1対1は非常に強かった。


一方で小気味よくパスを回されるカウンターには弱い。去年はスーパーDF岡村大八が不利な場面でも1人でなんとかしていたが、今年はそうはいかない。頼みの大崎も今の所、大分の攻撃陣にも熊本の攻撃陣にも後手後手になっている。


攻撃では、パスがズレる。今年は以前よりも選手のアイディアに任せているところが多そうだが、立ち位置がずれているため、うまくパスが繋がらない。
まだ、新しいチームの原則を擦り合わせている段階なのだと思う。


去年も結局は武蔵や駒井ががなんとかしてたし、それ以前はチャナ、ジェイ、金子のスーパーな選手が無理を効かせて、攻撃を成り立たせていた。

ビルドアップでも福森や田中駿がなんとかボールを納め、前線へなんとか送るものが多かった

それを踏まえるとこれまでのコンサの攻撃は大味だったと思う。岩政監督がハノイでやってたサッカーのような細かい原理原則を落とし込むのは時間がかかるのかもしれない。


3.選手について

菅野〜目立つ場面なし。ボールを持つ場面も多かったが、効果的な仕事はできず。
西野〜逞しくなった印象。失点シーンでは絞りきれなかった。
大崎〜攻撃に出た時はさすが。守備面の対応は不安だが、比較対象が岡村なのは可哀想。
パクミンギュ〜脅威のスプリントでピンチの芽を摘む。
高嶺〜ボール奪取、スルーパス、ギャンブルターンなどらしさが出ていた。
馬場〜激しさがある。
近藤〜期待してたほど輝けず。前節は2人マークについていたが、今節は3人。3人もマークにつかれたらさすがこ近藤も厳しい。そのうち11人マークつかれるのでは。
田中宏〜田中が左サイドで脅威になれたらコンサは強い。
田中克〜見ていてワクワクする選手。福岡戦の再来ならず。
長谷川〜奪う、攻める、持ち上がるなんでもできる。苦しいチームを支えていた。
中島〜高い、速い。かなり脅威だと思う。あとは決めるだけ。

スパチョーク、出間、青木、サンチェス〜目立てず
中村〜得意な持ち上がりを見せるも得点にはつながらず。

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