見出し画像

お疲れ様でした

娘が高校生活の全てを賭けた部活動は昨日、インターハイ予選の準決勝敗退で幕を閉じた。競技は中学から始めて高校は私立の強豪校に進学し、昨年は控えながらもインターハイも経験した。幼少の頃から身体能力に優れて、ブランコを漕ぐのも自転車の補助輪を外すのも周囲よりも早く、体操教室ではバック転も前方宙返りも難なくこなして親としては将来を期待せずにはいられなかった。家では末っ子でだらしなくガサツに過ごしているのに中学ではキャプテンを務めていると聞いて驚いたものだ。御多分に洩れず思春期を迎えると父親の私を避けるから試合の車出しも妻の役割で試合も観れず、中学の最後の大会をこっそり観に行ったらバレていて後で凄く怒られたりしたものだ。
高校はコロナ禍でのスタート。入学早々からリモートで練習どころではなくもちろん全ての大会も中止だったから翌年インターハイ出場は堪らなく嬉しいことだっただろう。
そして、最上級生となって迎えた今年、秋季大会、新人戦とベスト4の壁を越えられなかったものの春季大会は準優勝。その勢いに乗って迎えたインターハイ予選。順調に勝ち上がったものの春季大会の準決勝で勝ったライバル校に僅差で敗退。連覇は夢と散ってしまいました。
コロナ禍でずっと無観客開催でこの準決勝以降は観戦可能になったものの、私が高校生の頃も親の観戦は煩わしいだけだったので控えた。それでもやはり、彼女が中学から6年間の時間と力を注いだ競技をどうしても観たくて、最終日の3位決定戦をこっそり観戦、チビ助だった娘の成長を瞼に焼き付けることができた。3位決定戦は勝利し、有終の美は飾れたものの、今こと時をどう感じているのだろうか。優勝できなかったことを強く悔やんでいるのか、それとも全てが終わってホッとしているのか。今はまだ実感がないだろうが、これから時間の経過とともに感情が蠢き出すのだろう。
大学に行っても競技を続けるのかわからないけど、これまで過ごした時間とそれを共有した仲間は何事にも代え難いものであり、きつくて辛くて楽しいことばっかりではなかったと思うが、振り返れば素晴らしい思い出でしかないので、これから過ごしていく時間の糧にしてくれたら親として嬉しい限りである。2年ちょっとの高校競技生活お疲れ様でした。これからは受験生生活になりますが残りの高校生活を悔いが無いよう楽しんでくださいね。

いいなと思ったら応援しよう!