『霊的互換性と魂の救済アレコレ』
救われたい人間は嘘を信じる。信じると嘘は本当になる。不思議だけど。逆に救われない人間は嘘を嘘として扱う、そこには一ミリの余地も無い。全ては理にかなったものとして嘘の向こう側にある真実には目を向けずに、あっさりと見過ごしてしまう。
ここに小さな家があるとする、ここにはあなたが住んでいる。小さな家なので小さなドアが付いている。家の中には古い暖炉が一つある。この古い暖炉はあなたが生まれる前からずっとずっと昔から変わらずにここにあるとあなたは聞かされている。けど、本当はそんなに昔ではない。せいぜいあなたが生まれる十年くらい前に作られたモノだ。なんだ大して古くないじゃないかとあなたは思う。けど、その暖炉をずっとずっと昔からあると聞かされたままのあなたなら、きっとその暖炉はずっとずっと昔からの古いモノになっただろう。そして、絶対に大切に扱うだろう。記憶の中の良き思い出として大事に想うことだろう。真実とはそういうことだ。往々にしてこのように成り立っているモノだ。幽霊だって同じ様な仕組みで成り立っているのだ。そのロジックを暴いたところで誰も救われない。幽霊と呼ぶことで、在ることにした昔の人は偉い。霊と呼んだことで地球の引力にのっかってしまった。形として捉えたものだからそこに重力がかかってしまった。え?魂はフワフワと宙に浮いている?ほら、もうそんな都合の良い嘘が僕たちの常識になっている。ちょっと待ってくれと、私は信じていない?恐らくそうなのだろう。では、あなたは救われないのか?そんなことはない。そんなことはないけど、あなたの信じている常識の何処から何処までが真実なのだろう。一度、考えてみて欲しい。そして、もう少し世界に対して優しく接してみて欲しい。素晴らしい物語がそこには溢れているから。救われたい人間は嘘を信じる。そして、真実に辿り着く。昔の日本人て本当に凄いよね。