Jリーグ史上、最も前年度から順位を落としたのはどこのチームなのか?
突然ですがプレミアリーグ見てますか?私は見てます。磐田サポなので海外サッカーは気楽に見られていい…そうだ…もっと争え…
SPOTVに年間会員で加入しているんですがこれいつ解約したらいいんですかね?これほっといたら自動更新なのかな
というのは置いといて、今年のプレミアリーグも色々ありましたね。
ハーランドがやばすぎて最早キモい(語彙力)とか
アーセナルの成功したんだか失敗したんだかとか
ラッシュフォード25歳にして覚醒…え?まだアイツ25歳なの?とか
ニューカッスルの賢い油生活とか
mitomaとabemaはズッ友だよ!とか
カウンターの精度こそ正義だと教えてくれる相変わらず妙に強いブレンドフォードとか
さよならレスターセインツリーズさん…とか
そんななか今年の最大のトピックスとして挙げられるのは、BIG6の不調っぷりでしょう。
リヴァプールは元々フロントスリーの解体や、中盤とバックスの高齢化と不安視されている部分もありましたし、途中からはクロップ7年目の呪いなんて言われたりしました。とはいえ終盤持ち直し、5位でELまで入ったのは流石リヴァプールといったところでしょうか。
一方でスパーズ。派手さこそないが実績のある選手を的確に補強し、コンテのフルシーズンということでなんだったら優勝候補とまで目されていましたが、結果は8位と欧州大会のキップすら掴めず。Jサポとしてはそれでポステコが監督になるんだから結果オーライなのかもしれない。磐田サポとしてはまぁ。
そして最大の問題児、チェルシー。
ロシア問題でオーナーが変わるという前代未聞の事件が起こり、移籍市場で大暴れし、移籍市場が閉じてから監督交代をするという謎ムーヴをかました結果、なんと12位でシーズンを終えることになりました。
あんだけ選手がいてトゥヘルとポッターが監督なのにこうなるんだからサッカーって不思議ですよねぇ。ランパードはまぁいいんじゃないかな…
ちなみにチェルシー勝ち点44だからトゥヘルが解任されるまでに稼いだ勝ち点10が無かったら降格してたとか。(レスターが勝ち点34)
さてそんなチェルシーですが12位フィニッシュということで、27年ぶりにボトムハーフで終了したということらしいのですが、前年度は3位だったので9位ランクダウンしたわけです。
そう聞くとあれですよね?じゃあプレミアよりももっと魔境且つ地獄でお馴染みのJリーグだとどうなんだろうって思いますよね!思わない?帰れ!
というわけで集計しました。イエイ
今回のルール
対象としたのはJ1に所属したことがあるチーム
理由:全チームやるのは流石に死ぬJFL以下のリーグに所属していた頃の順位はカウントしない
理由:レギュレーションの変更が多いので当時の把握が難しい2ステージ制を採用していた年は年間順位でカウントする
理由:今回の調査だと降格・昇格が重要になる&降格は年間順位で決められていたため順位の変動が最も少ないチームから発表
情報が間違ってたらwikipediaが悪い俺は悪くない
その年いったいなにがあったのか、各クラブのサポーターのみなさんはあーそんなこともあったなぁと思い出に馳せてみてはいかがでしょうか。私は嫌です。
それではやっていきましょう。
前年度より順位を落としたチームランキング
第12位 前年度より6位ランクダウン
清水
清水 1999年2位→2000年8位 2013年9位→2014年15位
サッカー王国のオレンジ集団がなんと最も順位を落とさなかったクラブということが判明しました。このランキング上位になるには、たまたまその年だけ上手いこと噛み合って上位に入っちゃいました!ってことが無いのがいいんですよね。強い弱い関係なく、強い時期弱い時期が大きな塊になっているクラブが上位になる不思議なランキングです。
1999年は黄金期ならぬ絶頂期といったところで翌年順位が下がるのもやむなしかと。1stステージでは3位でしたが2ndステージでは13位とアジアの大会や天皇杯決勝まで勝ち上がるなど試合数の増加が影響したんですかね。
2014年は序盤は良かったもののずるずる勝ち点を落とし、監督交代するも成績が上向かずって感じ。見る感じ単純にスカッドが弱い気がする。
ちなみに清水の公式HPにクラブ変革っていう毎年1年間を総括したブログみたいのあって面白かったです。
https://www.s-pulse.co.jp/clubs/history
第11位 前年度より7位ランクダウン
川崎・名古屋・鳥栖
川崎 2000年16位→2001年23位(J2の7位)
近年Jリーグの覇者がランクイン。1999年にJ2から昇格し、2000年にJ1最下位で降格。その翌年が最も順位を下げた結果に。
2000年のシーズン終了後、監督や社長・副社長が退任するなどフロント含めたクラブ体制自体が2001年に大幅に変更されたのも影響してそう。
再度昇格したあとはトップハーフを基本キープしている優秀さがこの結果に繋がった。
個人的には我那覇和樹ジュニーニョ辺りがいた頃の川崎が可愛げがあって好きです。
名古屋 1996年2位→1997年9位 2004年7位→2005年14位
2015年7位→2016年16位
2016年が降格となってしまった年ですが、それ以外は基本10位付近を漂っている年が多いのがこの結果に繋がった。そういえば9位か10位といえば名古屋、と言われていた時代もあったなぁとしみじみ。
順位を下げやすい優勝した翌年以降も2位→7位→10位と見事な軟着陸を見せていますね。ちなみにそれぞれの年に何があったのかというと、
1996年9月に当時率いていたベンゲルがアーセナルに旅立ち、1997年は小倉隆史の怪我離脱が影響し低迷。
2005年はエースだったウェズレイがネルシーニョとの対立で退団。その後ネルシーニョも退団。
2016年はGM小倉隆史爆誕。ニンジャニンジャ
鳥栖 2012年5位→2013年12位
2011年にJ1初昇格を決め、翌年J1で5位と大躍進。そのため2013年は12位と決して悪い結果ではないですが順位を大きく下げる結果に。
選手の入れ替え等で成績が下がるのもやむなしといった感じ。
J2時代もJ1時代も大きな大暴れっぷりをしない堅実さを見せているのが分かる。社長は大暴れしてたのに。
第10位 前年度より8位ランクダウン
鹿島・千葉
鹿島 1998年1位→1999年9位
Jリーグの常勝軍団がランクイン。優勝した翌年だから仕方ないっちゃ仕方ないような気もする。
この時以外に優勝した際は、翌年4位以内にはフィニッシュ。
1999年はゼマリオが解任され、関塚隆が代行を務め、最終的にはジーコが指揮を執るという結構なバタバタがあったみたいですね。
最低順位が11位なんだからやっぱすげぇなぁここはという気分になる。
千葉 2017年24位(J2の6位)→2018年32位(J2の14位)
Jサポからの注目度で言えばある意味常勝軍団がランクイン。
オシム期以外は基本J1では2桁順位、J2では中位層で推移しているのでこの結果に。
ちなみに2016年が伝説のシーズンオフ選手総入れ替え事件が行われた年で、2017~2019年がエスナイデル期とだいぶファンキーな時代でした。頑張れレノファ山口。
第9位 前年度より9位ランクダウン
札幌・浦和・広島
札幌 2002年16位→2003年25位(J2の9位)
2003年は、所属していた外国人選手がホームシックや監督との対立、深夜の繁華街で障害事件を起こし、全員退団という事態が発生。その後補強するも持ち直せずこの結果に。ちなみにその翌年はJ2最下位になっています。
今でこそJ1に定着している札幌ですが、以前は昇格しては降格するのを繰り返すエレベータークラブでした。この後昇格即降格をした年は2回あるのですが、共に-6・-8と順位を下げており戦力の維持の難しさを感じさせます。
浦和 1998年6位→1999年15位 2018年5位→2019年14位
浦和はJリーグのお荷物と言われていた時代がありました。しかしその時期を抜けて以降はそこまで順位を落とすということもなく、特にエメルソンから始まるブッフバルド黄金期からは順位が下がる場合も2~3年かけてゆっくり落ちているのでこの順位になった。
1999年は有名な世界で一番悲しいVゴールが生まれた年。シーズンオフに補強なしで1stステージを挑んだということは調べて初めて知りました。
2019年はなんで失敗したのかよくわかりません。ACLは決勝まで行ってるしなんなんすかね。それが浦和イズムなのかもしれない。
広島 2016年6位→2017年15位
初優勝したのが2012年。2017年は森保(ポイチ)政権6年目ということで、まぁ単純に長期政権あるあるのある賞味期限切れでしょう。また2016年に得点王に輝いたピーターウタカが退団、森崎浩司の引退。更に佐藤寿人が退団となかなかサポにとっては辛いシーズンですね。しかも15位だし。
近年こそ上位順位をキープしていますが、古くは10位前後で推移していることが多かったですね。
第8位 前年度より10位ランクダウン
東京V・磐田・神戸
東京V 2015年26位(J2の8位)→2016年36位(J2の18位)
1997年・2005年・2006年・2009年も-8ランク落としており、なかなかアップダウンの激しいサポに厳しいチームかもしれない。
ちなみに2016年は調べてもなんか弱かったんだねという以上の情報を得ることは出来なかった。
磐田 2017年6位→2018年16位
近年の磐田を語る上で外せない2017年。5バック+ボランチでガチガチに固め、ボールを奪ったらロングボールで川又堅碁かアダイウトンに預ける。そしてファールを貰い中村俊輔で仕留めるか、川又アダのキープ力を活かしCBまで攻撃参加する敵陣に押し込むサッカーで成功を収めました。
そして2018年、ボール奪取の要であったムサエフ(怪我)・川辺駿(広島に返還)の両ボランチを欠き、更にアダイウトンまでも長期離脱するという事件が起こり入れ替え戦に回ることに…
この年加入した新里亮なんかはそれなりによかったのですが、田口泰士はムサ川辺に比べるとタイプの違いもあってか中々良さが出なかった印象ですね。怪我もせず(偉い!)頑張ってましたけど。
大久保嘉人もこの年加入してるんですが、前に張ってもボールが来ねぇとなったのかひたすら下にボールを受けに来てストライカーの仕事が出来ずうーん…といった感じでした。
ちなみに2019年は新体制発表で新加入選手が2人しかいないという事件が起こった年でした。某掲示板見ながら磐田の移籍情報来ないな…いつも磐田って移籍の噂上がんないし、発表も遅いしな…あれそろそろ発表会じゃね?とか思ってたらあの会見を見せられた人の気持ちも考えてほしい。
この事件により私は
・怪我人の復帰が最高の補強というのは嘘
・どんなにクソ選手でも補強はちゃんとした方がいい(少なくともスタメン変更で重たい空気を入れ替えることは出来るので)
という教訓を得ましたね…まさか2023年になってそもそも補強する権利すら奪われる未来が来るとは思わなかったけど…
高卒・大卒・ユース上がりがたくさんいるチームは補強禁止するといいよ!楽しいよ!さあ!!!!!!!!!!!!!
ちなみにこれ以外のシーズンは結構安定してます。
神戸 2021年3位→2022年13位
これもまぁ前年が良すぎたパターンですね。
選手もすごい抜けたわけじゃないですし、なにが悪いか考えると…戦術が浸透するまで我慢が必要だと言われているロティーナを選んだフロントなんですかね。あと大迫の不調。
第7位 前年度より11位ランクダウン
仙台・FC東京・横浜FM・京都
仙台 2012年2位→2013年13位
まぁこれもしょうがないですね。ACLを並行して戦うには潤沢な選手層が必要ということなんでしょう。
ていうか仙台ってJ2よりJ1にいる時期の方が長いんですね。
FC東京 2009年5位→2010年16位
アモーレ長友の海外移籍や前年ナビスコ優勝の立役者米本拓司の怪我など守備陣のスカッドが安定せず、その影響で上手く攻撃に転じることが出来ない苦しいシーズンだったのが2010年。前年15得点の石川直宏が2得点しか取れなかったのが象徴的ですね。またスポンサーが離れるなど資金面でも苦しく、なかなか移籍市場でも後れを取るようなシーズンであったとのこと。
歴代のスカッド見るとやっぱ豪華なので、なんでリーグ優勝1回も出来なかったのかなぁ…と思ってしまう。
横浜FM 2000年2位→2001年13位
2000年も2位ではあるんですが、1stステージでは1位になるも、2ndステージでは得点力不足に悩まされ5位に。
翌年2001年も得点力不足は続き守備陣の奮闘もあり13位でシーズン終了を迎えるといった感じでした。
まぁ当時の記録を見る限り誰だこいつら?みたいな補強が多くてこれは…不作…
翌年以降中澤佑二や奥大介、久保竜彦らを獲得して黄金期を迎えるんですから補強って本当に大事なもんですね。
京都 2002年5位→2003年16位
この時期の京都が結構安定してなくてですね、
1999年12位→2000年15位→2001年J2の1位→2002年5位→2003年16位
と典型的な、チームが上手い事噛み合っちゃった!現象が起こったのが2002年の5位なんですね。J2の時期にパクチソンや松井大輔、黒部光昭といった新人が試合に出て成長出来たのが要因でしょう。
この時期の京都を見て分かるのは、J1で降格争いに巻き込まれているチームに対してJ2に一回落ちて魂を磨いてこいなんてことよく言われますが、たしかに一度J2に落ちて立て直せる事例もありますけど、その成長した選手たちが移籍市場で抜かれないような財力がないと駄目ってことですかね。
一旦ここまで。
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