2024.11.17(日)マイルCS🏇
出走馬は以下の通り。
◉チャリン(2番人気)
▲マテンロウスカイ(9番人気)
▲ナミュール(3番人気)
▲タイムトゥヘヴン(13番人気)
今年のマイルCSは王者が存在しない混戦。
ナミュールは昨年の覇者だが今年は勝ち星がなく、ブレイディヴェーグはG1馬でこそあるがマイルは初挑戦で未知。ソウルラッシュはG2やG3では信頼できるがG1になると勝ち切れない。
本命はチャリン。
直線競馬、それも欧州ではあるがクイーンアンS、ジャックルマロワ賞、クイーンエリザベス2世Sと今年だけでマイルG1を3勝。クイーンアンSではドバイターフでドウデュースやナミュールに勝った馬を完封。ジャックルマロワ賞では60キロを背負いながら1分33秒台で完勝しており、まさに欧州最強マイラーと呼ぶに相応しい戦績。勝算がなければわざわざ来日しない。その名に恥じないレースをしてくれるはずだ。
京都では前日軽く降水があり、日曜日の15:00付近でも小雨の可能性がある。ただそこまで馬場に影響するものではなさそう。それよりも土曜日の馬場の土の塊の飛び散り具合がなかなかだったのは見逃してはいけないポイント。比較的綺麗な外からの差しは効くものの、パワーの要る馬場になっているのは間違いない。
チャリンは先行抜け出し型の競馬を得意としており、今の京都の馬場はむしろ歓迎の口。流れもそう速くならないのはメンバーを見ても明らか。強い馬が前付けして鞍上の鬼神ムーアの鞭に応えて直線で粘り込む姿が目に浮かぶ。グランアレグリア級が不在の今の日本マイル界であれば、ここをアッサリ勝っても不思議ではない。
マイルCS(京都開催)の傾向として、
①マイルG1で実績がある
②リピーター
③1800m以上のオープンクラスで実績がある
この3点が重要。
今の時期の京都はマイルG1を勝つくらいの実績が必要であり、そうでなければ1800m以上のレースで勝つほどのタフさが不可欠になる。
対抗馬は3頭。
マテンロウスカイは休み明けの毎日王冠で0.5差で完敗したが、これはスローが祟り、内で詰まってから無理させなかったからで度外視できる。前走の天皇賞・秋では超ハイレベルなメンバーに混じって2着馬のタスティエーラと差のない5着に好走。もともとマイルでの実績もありつつ、1800m戦では今年の中山記念を勝っているようにベストの条件。前走の天皇賞・秋を好走したことで、スムーズなレースが出来れば2000mの一流メンバーに囲まれてもやれることが判明しており、この人気は美味しい。33秒台の末脚を繰り出せる一方で中山記念のようなタフなレースも得意。やや先行するレーススタイルで、チャリンと一緒に早めに先頭集団を飲み込む競馬をして欲しい。
ナミュールはご存じ昨年のこのレースの覇者。
昨年のマイルCS以降勝ち星には恵まれていないものの
香港マイル(3着)→ドバイターフ(2着)→VM(8着)→安田記念(2着)
と、海外帰りのVMを除けば1600-1800mのG1で好走を続けている。今回はドバイターフで手綱を取ったCデムーロを鞍上に迎えて連覇への準備は整った。日本マイル界での一番手はこの馬で間違いないだろう。外差しを得意としており、上手く流れに乗りながら好位置を取れるかがカギ。
最後はタイムトゥヘヴン。
21年の日本ダービー以来、3年ぶりのG1出走となるが、1発あるならこの馬。マイルを中心に使われてきているが、かつてはエプソムCでも好走しているように1400-1800mが守備範囲。展開に大きく左右される脚質だが、2走前にアスコリピチェーノ相手に好走した姿を見る限り、このメンバー相手でも通用する。外枠はむしろ歓迎で、ロスなく4コーナーを回って来れればブレイディヴェーグやナミュールと遜色ない末脚を繰り出すことができるはずだ。