自分のいまのきもちをGPTsに伝えたら有能な秘書になった話
ChatGPT研究所主催の「GPTsハッカソン」に参加して、作品をつくりました!
リモートワーク中って、話しかけていいタイミングがわからない問題
話しかけるタイミングって難しい
仕事をしていて、この件いつ相談しよう。。。という話はちょくちょくありますが、リモートワークだとその人の状況がわかりづらく、話しかけるタイミングが難しいですよね。
重ための相談は特にタイミングが難しく、機嫌が悪い時に相談してしまった結果、話が拗れてしまったという経験はないでしょうか?
「いま話しかけていいタイミングですよ」と教えてくれるGPTsが作れないか?
というわけで、その人の専属秘書のようなGPTsが「いま機嫌がよく、スケジュールにも余裕があるようなので、相談しても大丈夫そうですよ」とか「いまはあまり機嫌が良くなく、忙しいみたいなので、相談は簡潔で具体的しておきましょう」など教えてくれると、業務も円滑に行くのでは!?と思ってGPTs作成してみました。
「GPT秘書 for りっく」
登場人物
私:りっく。GPTsの作成者
GPTsを使う人:一緒に仕事をしていて、相談事を抱えている人。
システム構成
システム構成はこのような形です。
システムの説明(青の部分)
今の気分をスプレッドシートに記録します。
これはもちろんスプレッドシートを手動で更新しても良いです。
今回は、iPhoneのショートカット機能を使い、NFCタグをiPhoneで読み取った際にAPIを叩くように設定し、ボードにiPhoneをかざすことでスプレッドシートに記録できるようにしました。
NFCタグを複数設定し、機嫌がいい時は一番左、逆に機嫌が悪いときには右にスマホを置きます。
スマホは席を離れる際には、だいたい持ち歩くと思うので、席に戻るタイミングで新規データが追加されます。なのでだいたい1、2時間に1回更新されるんじゃないかなと思います。
具体的な設定方法などについては、こちらを見てください。
システムの説明(赤の部分)
上記のスプレッドシートをGASでAPIにし、その日のデータをJSON形式で返却するようにスクリプトを書きました。
GPTsのActionsで上記のスプレッドシートのAPIを読み込めるようにし、
作者「りっく」の現在の機嫌と忙しさの情報を取得し、相談者に対して、相談に適切なタイミングかどうかを教えてくれます。
プロンプト
試行錯誤中
作ってみて感じたこと
人間同士のコミュニケーションを代替できるか
GPTsを専属の秘書のように使いたい、というのはずっと思っていたことなのですが、今回のハッカソンという機会で形にできてすごくよかったです。
ただ、実際にやってみて、人間同士のコミュニケーション全般を代替できるにはまだまだプロンプトを練る必要があるようです。
GPTs誰でも作れてすぐ埋もれる問題
ハッカソン冒頭のお話で「GPTsは誰でも簡単にすぐ作れるから、ストアに公開したところですぐ埋もれてしまう」という話がとても印象的でした。
自分なりに「じゃあ埋もれないGPTsってなんだろう?」と考えてみたのですが、「個人特化」というのは一つの戦略かもしれないなと思いました。
今回は、NFCタグとスマホを組み合わせて、機嫌のデータ入力を、「デスクにスマホを置く」という日常の行為で行えるようにしました。
GPTsがそれを拾って利用してくれるという動線は、どんどん新しく作られ埋もれてしまうGPTsの状況においても代替できないかも?
〇〇GPT for △△
今回みたいな秘書GPTを作って個人特化させる。というアイデアで他にもGPTを思いついたので、ちょっとアイデアを書いてみます。
転職エージェントGPT for △△
履歴書や業務経歴書、働き方の希望や希望年収をナレッジとして与え、企業とのやりとりをある程度肩代わりしてくれるGPTsがあると便利かも?最終面接などの直接のやりとりは必須だけどその前段階のやりとりくらいならできそう。
セッションで「GPTsの受託開発は難しい」という話がありましたが、こういう個人特化のGPTsを作ってあげるビジネスってのはもしかしたらアリかも?
お父さんGPT for △△ VS お母さんGPT for ◻︎◻︎
自分の家事や仕事、家庭に対する考え方などをインプットしたGPTを作ってあると、夫婦喧嘩などが起きて冷静に話し合いができない場合、代理人としてGPT同士で落とし所を見つけてくれるといいですね。
冷静になって話し合えるぞってなったときに、すでに代理人同士で話し合ったことがあると、コミュニケーションも円滑かもしれません。
採用活動GPT for △△社
会社の採用活動方針や採用基準などを学習させれば、応募者にとっても気軽に事前に自分にあってるか判断ができて良さそう。
先の転職エージェントGPTと勝手に会話してくれる、なんて未来も面白いかも。
以上妄想でした!