骨折日記 8日目(手術日)
傷病名 ひだり橈骨遠位端骨折
術式 観血的整復内固定術
8日目
骨折した日から1週間後。
朝10時からの手術に備えて3時間前には食事を済ませた。
平日ではあるが、家族に無理を言って今日一日は送り迎えを頼んでいた。
呼ばれるのを待っている間、ちょうどその頃地方でも流行がやってきた新コロ患者が裏口から運ばれて来たり、私たちが着いたあと急激に発達した雲がゲリラ豪雨となってものすごい音をたてながら雨あられをぶちまけたりして、週の初めらしく、病院の中も外も上を下への大騒ぎだった。
予定時刻から1時間ほど遅れて手術室へ。
上半身だけ着替えたあと点滴をしてもらい、歩いて手術台へ移動。
麻酔は初体験の伝達麻酔だった。
腕の付け根から先端へつながる神経をねらって、脇付近と上腕外側の2か所をエコー画像で針の刺さった場所を確認しながら注射。結構な量の薬液が注入される感覚があり、あまり良い気持ちはしなかった。
麻酔が効いてくるまでしばし雑談をしながら準備がつづく。
手術中レントゲンの映像を見ながら進行するため体の上には鉛の前掛け、私の視界から切ったり何だりが見えないように衝立とカーテン、医師も患者も適度にリラックスできるようにとバックには音楽を、などなどいろいろかけられた上で、最後に麻酔がちゃんと効いているかどうか声をかけられた。
2か所目の注射の時点で、指先から手の平側全体に痺れた感覚が広がって以降ほとんど触られているのがわからなくなっていたので、気持ちはだいぶ落ち着いていた。いやほんと麻酔考えた人はえらい。
手術自体は開始から1時間半ほどで終了。
しかし。腕の感覚が麻痺しているとはいえ、意識のある状態での手術はやはりドキドキ感がありますね。
骨を固定するために金属のプレートをネジで留めるんですが、その際「え?マキタ?!」って訊きたくなるほど思いっきり電動ドリルの音が聞こえます。しかも。寝ながら数えてたら9本くらいはねじ込んでました。
手首なんてそんなにスペースないのにね。骨だいじょうぶなの?!って、ちょっとだけ思ってしまいました。先生すいません!!
手術後にもう一度完成形のレントゲンを撮り、縫ったあとの傷口は意外にもテープを留めただけ。あとは麻酔が効いてだるんだるんになったままの腕を三角巾で吊ってもどってきた。
手術をしてもらった総合病院では、しばらくは1週間に一度の経過観察。
その他に、明日からはリハビリのため別の医院へも通うことになっている。
まだ治療は続くが、ひとまず山は越えた。
先生の話では、麻酔が切れたら今日は痛むと思うので痛み止めを飲むようにと。先週骨を折った時にもらった痛み止めよりも更に強い痛み止めをだしてくれた。いやな予感がした。
手術他 約89000円
鎮痛消炎剤、胃薬、抗生物質 670円
8日目夜
帰宅後 昼食。服薬。仮眠。
18時半 痛む感覚が戻りつつある。軽食。痛み止め服用。
20時前 指の動きは回復。痺れは有り。眠れる程度の痛み。抗生剤服用。
麻酔が切れるのが思いのほか時間がかかり、横になった時に腕のやり場に困って寝る姿勢がなかなか定まらない。
だが。とりあえず痛み止めは効いているらしい。
明日は朝からリハビリに行く予定だ。
何はともあれ、今日は眠れそうで良かった・・
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