ノートパソコンを失ったので、スマホで執筆環境を整えた話
物書きが好きだ!
だが、パソコンが壊れた!
こんにちは、紀和沙(きのかずさ)です。
細々と続けている執筆活動ですが、一時期、とても困難な状況にありました。
似たような状況になった人のために、私の状況と奮闘を書いておきます。
かつての執筆環境
私の執筆環境は、ノートパソコンでした。
使用していたソフトは、「Story Editor」。
フリーソフトでありながら、シンプル高機能でお気に入りでした。ただ、数年前に公開が終了してしまい、新規入手はできません。
ほかに使っていたのは、「ATOK」。
優秀な日本語入力ソフトです。「一太郎」に付いてきました。
こうした環境のもと、ノートパソコンを使用して、細々と執筆していました。
ある日、ノートパソコンが沈黙した。
2018年11月下旬。
ノートパソコンが動かなくなりました。
正確には、ノートパソコンの電源コードが壊れました。
はっきりした原因はわかりませんが、おそらくは寿命。メーカーに問い合わせもしましたが、電源コードはすでに生産終了、在庫もナシ、でした。
フリマアプリやネットオークションも見ましたが、同型の電源コードは見つからず……。
さて困った。
残りわずかなバッテリーで、データを救出しなければならなくなりました。
USBメモリとクラウドサービスを利用する。
残りわずかなバッテリーで行ったのは、ともかくデータをバックアップすることでした。
そのために使用したのが、USBメモリとクラウドサービスでした。
USBにデータを詰め込み、また執筆に使用するデータは「Googleクラウド」にもコピーしておきました。
このクラウドサービスの利用が、新たな執筆環境を作り出すきっかけになりました。
スマホという可能性に気づく。
私はアラサーになってから初めて、スマホを利用し始めました。それまでは、ガラケーとパソコンで、創作も創作発信もSNSも間に合っていました。
だから見逃していたのでしょう。
スマホのアプリ一覧を見ていたときのこと。
「スマホにGoogleクラウドアプリ入ってるやん……!?」
もしかして、クラウドに保存したデータで執筆ができるのでは……?
そこからは、スマホのアプリや機能を見直しました。
Bluetoothを利用する。
まず検討したのが、入力キーボードを入手すること。
パソコンに慣れていた分、物理キーボードがあれば、かなり執筆環境がよくなると思いました。
調べてみると、スマホにはBluetooth機能があり、それを利用して、キーボードを接続することが可能でした。
この問題は、すぐ解決しました。
手持ちのデジタルメモ「ポメラDM100」が、Bluetoothに対応していたのです。
「ポメラDM100」で執筆しろよ!
というツッコミが聞こえてきますが、ポメラからいちいちtxtデータ移すのが面倒!なんです!!
というわけで、サクッとスマホとポメラを接続し、キーボードを入手したのでした。
※この記事も、Bluetoothで接続したポメラ(のキーボード)を使用して、文章を打っています。
スマホアプリを使ってみる。
続いて検討したのが、執筆用のアプリを入手すること。
Androidを利用しているので、「Googleストア」で「小説 執筆」で検索したと思います。
いくつか検討し、最終的に入手したのが、「小説ノート」というアプリでした。
シンプルなアプリで、気に入っています。
また、「小説ノート」はtxtデータを読み込めるのも大きなポイント。txtのかたちでクラウドに保存してあった、小説のデータを読み込ませることができました。
スマホで執筆環境が生まれた!
・Googleクラウド
・Bluetoothと「ポメラDM100」
・スマホアプリ「小説ノート」
以上のサービスやツールを使い、パソコン時代とほぼ変わらない使用感の、執筆環境が生まれました。
あと、執筆するときに、地味に便利なツールがあります。
それが、スマホスタンド。
スマホを立て、その横にキーボードを並べると、あら不思議。まるでパソコンのような環境ではありませんか!
スタンドは、100円均一ショップ「ダイソー」で購入しました。
めちゃくちゃ快適で、毎日使っています。
スマホの「クセ」に慣れる。
ただ、パソコン時代とは異なることもあります。
たとえば、カギ括弧「」と打つとき、パソコンのときはカギ括弧「」に対応するキーがそれぞれあり、そこを打つだけでした。
これがスマホになると、まず「かっこ」と入力して変換しています。こうすることで、閉じたカギ括弧「」が呼び出されます。
このスマホ独特の入力の「クセ」に慣れるのに、すこし時間が必要でした。
そして執筆の夜明けが来た。
こうして、スマホで執筆する環境が、整いました。
文字だけの執筆なら、十分な環境です!
まさに、執筆の夜明けが来ました。これからはどこでも手軽に執筆ができます。
ただ、「夜明け」と表現したのには理由があります。
夜明けがまだ暗いように、スマホではカバーできない問題も出てきたからです。
それは、noteも例外ではありません。
たとえばnoteの記事には目次がつけられますが、それはブラウザのみの機能だそうで……。
noteアプリで執筆している私は、目次を用意することができません。
また、小説投稿サイトへの投稿にしても、まだまだスマホからの投稿には不便が多い印象です。
こうした、細かい問題が出てきています。
スマホ執筆は……まだ夜明けなんじゃ……!
最後に。と、これから。
パソコンユーザーだった私からすると、スマホ執筆はまだまだ不便があります。
しかし、それなりの環境を整えることはできました。
私の体験談は、これからスマホ執筆を始めようとしている人の参考になると思います。
私はまた、物書きを続けていくために、よりよい環境を求めていきたいと思っています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!