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桜の終わる季節に

みなさんご無沙汰しております、Rip van catsのザキチです。

みんな桜は見たかな?

俺はこの時期地元にいる時は金沢城や兼六園で団子を食ってお茶を飲んでたけど上京して数年何もしてなかった。

バイトして寝て起きてバイト行って
そんな毎日で気づいた頃にはもう桜の葉は新たな命を芽生えさせようとしていて、
「桜はいいな、毎年違う自分になれて」とか思っちゃったりして。

でも今年はせっかくだしと思って近くの桜のライトアップを見に行ってみたが、重い腰を上げるもんだ。

「綺麗だなぁ」

独り言がもれるぐらい圧巻だった。
この一年で俺はどれだけ成長できてどれだけ生まれ変われただろうか。
ちょっとだけベースが上手くなった気がする。気がするだけだけど笑

ライトアップを見に行った時は様々な先客がいた。

どんちゃん騒ぎする大学生、60年代インストをラジカセで爆音でかけるお年寄り、世間話をしにきた主婦。
その爆音インストに関しては一体なんのインストだったのかいまだに分からない、即座にShazamでもしておけば良かった笑

春は希望もあるけど悲しみもあると思っている。
去年の春はすごかった。

去年の春は友人の結婚フィーバーだった(フィーバーって言っても2組だったけど)

まあその友人の地元福島で結婚式があった、専門学校の同級生だったやつだ。

当時仲良くしていたメンツも呼ばれてみんなでレンタカーをして向かった、やはり車内はいろんな話題で持ちきり。

「お前今何してるんだ」「彼女はいるのか」「まだ童貞なのかよ」「あの時めっちゃ面白かったよな」

まあざっと車内4時間の話の内容はこんな感じ。

いやもっと数年ぶりに会ったならなんかあるだろ!!と思ってるそこの君、まじでこんな感じだ!!まじで俺も怖い!!

20代超えても心はティーネイジャーのままなんだよなぁ、ざきち

ホテルに行って着替えてみんなご祝儀袋を用意していた、キッカリ皆3万円。
俺は2万11円

なんやねんその11円って思っただろうが悪あがきだ。割り切れないようにするためだ。

去年はMVとレコーディングとライブでお金を使いすぎた為友人の結婚式に割ける金額が2万円が限界だった。許して欲しい。

当然周りにはめっちゃいじられた、覚悟の上だったけど本音はちょっとだけ悲しかったな。

結婚式、二次会が終わり何故か新郎の家に行く事になった。でもあんまり乗り気じゃなかった(だって2万11円しか入れてないし、どんな顔で会えばいいか分からなかったし)

しかし新郎の友人はすごく笑顔で俺に缶ビールを差し出して久しぶりに色々話してくれた。

もちろん新郎の地元の友人も沢山いた

俺がよそよそしかったのか地元の友人が俺に会話を振ると時が止まるのを感じた、止めてるつもりは無いけど何をどのように言葉を捻り出せばいいのか全く分からなかった。

いわゆる地元ノリについていけなかったやつになっていた。

友人達は朝までいたらしいが俺は30分かけてテクテクとホテルへ戻った。

独りの時間があんなに癒しだと思わなかった。

次の日、皆んなで東京に帰らなければならない。
ここが一番しんどかった「また数年会えないのか......」

レモン牛乳を片手に喫煙所で儚さを感じたのはこれが最後かもしれない。


今年の春はまだ何も起きてない、いや通り過ぎてみると実は何か起きていたのかも知らないが。

今の所美味しい二郎系ラーメン店、甘納豆の老舗、団子が美味しい和菓子屋を見つけただけ。

何はともあれ今年は食欲の春って事なのかな?

しかし俺はここで決意する。
次、桜が咲く頃に自分は何者かになってみせる。

成長は目に見えないかもしれないからこその一歩を踏んでみせる!と。

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