CoC　シナリオ：I.C.D　後日談

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PC：暁　国成（あかつき　くになり）

※シナリオネタバレに繋がる描写がありますので探索予定の方は回れ右でお願いします※

…僕はほたるの存在があることで、あの時の出来事は夢なんやない、現実なんやって毎日思う。ほたると暮らす毎日がとっても幸せやと思うとる。

でも、ほたるは自分が何者だったのか覚えたまま人間になってしもうた。せやからかつて自分が人間を食べて生きていたこと、ぎょーさんの人間を殺めてしもうたこと、自分が人間に酷いことをされてきたこと、全部抱えたまま僕の側におる。いっそ、その記憶も忘れられたら、良かったんやろうか。そのほうがほたるも幸せなんやろか…って考えてはあかんあかん、僕がこんなんでどないするんやって奮い立たせている日々やな。ほたるの側におるって決めたんやから、ほたるを支えてやらんとな。…なんて、ほたるに救われてるのは僕の方かもしれんなぁ。ほたると一緒にいると、めっちゃほかほかになる。…物書きのくせに上手く表現できんのはあかんなぁ…せやけど、ほたるといるとほんま心がほかほかになるんやで。

国成がよく難しい顔をしているのは、おれのせいだってわかってる。人間になってから色々教えてもらって、おれはほたるとして生きている。…でも、人間を食べたこととか、ころしちゃった事…たくさん…たくさんあるのに、国成はそれでも良いって言ってくれた。それもひっくるめておれなんだって、必ずなでなでしてくれる。そういえば、おれの記憶についてお話にまとめて、本を出しても良いかって聞いてきてたっけ？おれが落ち着いてから、話したくなったらでいいから聞かせてくれって。苦しいことは半分こしようって言われて…すごく嬉しかった。おれは人として死ねるかわからないけど、国成といられる時間を、大事にしようと思う。―ありがとう、国成。これからもきっと色々迷惑かけると思うけど、よろしくね