手札の質をあげる、とは?
ゲームに勝つには最適なレスポンス、最適なフィニッシュブローが求められる。当たり前の話ではあるが、運が絡む以上そんなに簡単にいく話じゃないからこそ勝負はおもしろい。
今回はコンボデッキを中心にドロースペルの最適解が何かを考えようではないか。
ドロースペルではゲームに勝つことはできない
ゲームに勝つために必要なカードというのはデッキによって異なるが、これだけは全てのデッキにおいて共通している。ゲームに勝つために土地が何枚必要で、勝つためのプランを組み立てなくてはならないが、貴重なマナをキャントリップを唱えるためだけに使っていては当然だがゲームに勝てない。そもそも唱えることに意味のあるデッキも多数あるが、それだって引くだけで勝てる訳じゃない。フィニッシュするためのマナが3マナであるならば、1マナのキャントリップを唱えるチャンスは3回しかない。では、効率よく手札を整える方法を考えよう。
キャントリップの役割
ただカードを1枚引くだけのカードというのは意外なことにほとんどなく、だいたいは何かしらのメリットがある。例えば《選択》であれば、占術1を行うことで引きたくないカードを引かずに済ませることができることがある。前述の通り、キャントリップを唱えるために使用できるマナの量はゲーム全体で言えば限られているためこの占術1はかなり大きな意味を持つことになる。キャントリップは手札が増える行為ではないため、効率よく手札を整えるために使用するべきであることは明白ということだ
コンボデッキにおける再現性
都合よく同じカードを毎回引いて、毎回同じ手段で勝てるなら誰だって苦労しない。では、勝てるデッキはなぜ毎回同じ行動がとれるのか?キャントリップの強みはそこにある。
最初の7枚のうち、土地を含めて既に4枚、5枚と必要なカードが揃っていればこの話はもちろん関係ないが、そうじゃない時にマリガンの回数を減らしてくれるのがキャントリップだ。《思案》であれば3枚からカードを見つけることができるし、《渦まく知識》であれば手札の不要牌と交換することもできる。多少カードが足りないキープをしても、2回唱えて3枚、6枚とカードの確認ができれば素早く不足分は補える。これがこれらのカードが強力とされる1番の理由なのだ。
キャントリップでキャントリップを引いてはいけない
それだけ強力なドロースペルであれば何枚あってもいい。毎ターン唱えればそれはもうすぐにカードが集まって有利なゲームを運べる…かと言えばそういうわけでもない。呪文を唱えるのにはマナが必要だからだ。
手札を整える呪文で手札を整える呪文を手に入れても、もう一度唱えなくてはいけないし、その2回目の呪文で欲しいカードが見つかる保証は当然ない。対戦相手もそれをずっと待ってくれる訳じゃないのでこちらがただドローしているだけの間に勝負を仕掛けてくるし、ひどい場合は決着がついてしまうだろう。
そうならないためにドロースペルでドロースペルを引いてはいけない。それは目的と手段が合致していないからだ。《選択》であるならば、新たに《選択》を引く必要はない。ライブラリから《選択》の枚数は減っているかもしれないが、君の手札は結局《選択》しか残っていない。《思案》であればなおさらそれは顕著に手が遅れることになるだろう。そして、それはゲームに敗北するきっかけを作ってしまう。
土地ばかり引いてゲームに勝てないのと同じくらい、本来ゲームに勝てないカードであることを改めてしっかり認識したい。
ではなぜ人は思案するのか?
改めて先ほどの再現性の話を行おう。キャントリップというのは少ないマナコストで効率よく手札を入れ替えられる。それは即ち、デッキの純度を保つことができる。ただし、効率よく入れ替える手段を知らなければそれは無為に時間を過ごすだけだ。この記事を読んでくれた諸君はそんな時間を過ごすことがないよう、日々の練習の内容も一緒に思案してほしい。
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もし、お賽銭が入っていれば喜ぶし入れてくれた方に沿って戦略記事を書くこともあるだろう。あぁ、もちろん聞き流してくれて構わない。しがない地方プレイヤーの戯言なのでね。
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