体調不良!?動物病院に行く前に。
大事な家族の体調が悪い。すぐに動物病院に行くこともあれば様子を見ることもあるでしょう。病院に連れて行く上で知っておくと良いことを今日はお話ししましょう!
連れて行くタイミング
もうこれは本当に日本中の獣医からのお願いです。様子がおかしければ夕方まで様子見ないでください!可能な限り午前中か夕方の早い時間に連れてきてください!本当に困るのが「朝から調子悪くて…様子見てたんですけど、良くならないので今から診てほしいのですが…。」という夕方の診療受付終了時間間際に来院されるケースです。大したことじゃなければ良いですが、急性膵炎など下手をすれば命に関わることもあります。夕方に連れてこられても十分な検査や治療ができないし、治療反応をきちんと見ることもできません。しかし午前中であれば、検査や治療もしっかりできるし経過を見ることもできるし、異物誤食であれば当日中の緊急手術が必要になることもあります。もしお仕事の都合などで夕方しか連れて行けないのであれば、できるだけ早めに動物病院に「わんちゃんねこちゃんの状態」と「夕方に連れていきたい」と連絡をしておいてください。そうすれば病院も事前に予測して準備することができるので、スムーズな検査や治療が行えます。また夜間に急変することもあるので夜間対応してくれる病院もあらかじめいくつか調べておくと良いと思います。
動物病院で伝えること
特に緊急の場合は焦ってしまう気持ちも分かりますが、獣医さんに状況を伝えるときには次のことを意識しましょう。
①現在の状態:いま何に困っているのか、普段とどう違うのか
②いつ頃から様子がおかしいのか
③悪くなっているのか、良くなっているのか、変わらないのか
④過去の病歴や飲んでいる薬
でも、まずは①現在の状態を伝えましょう。そうすれば獣医さんが②〜④を聞いてくれるので答えてください。中には「伝えなきゃ」という気持ちが強すぎて、思い出したことを矢継ぎ早にお話しされる方がいらっしゃいますが、時系列で話していただかないと私たちも状況を理解できません。心配で思い出したことを全部言いたい気持ちは分かりますが、散らかった情報を羅列されるだけだと判断の遅れにもなるので、なるべく落ち着いて状況を教えてください。
百聞は一見に如かず
この記事を読んでくださっている方でスマホの方はどれくらいいらっしゃるでしょうか。実はそのスマホは獣医さんが診断する上で非常に強力なアイテムになります。言葉の説明だけでは情報が不十分なこともあれば、病院では緊張してしまい症状がなくなったように見える子もいます。様子がおかしいと感じたときに可能であれば動画で撮っていただくもの非常に有力な手掛かりになります。
いかがでしたでしょうか。動物病院を受診する際のご参考にしていただけたら幸いです。
次回はペット保険についてお話ししたいと思います。