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【ななれん】ラッキーラインはどれくらい強いのか
アタッカーに付ける刻印アビリティとして現在環境最強といわれているラッキーライン。
他の刻印アビリティもある中、どうしてこのアビリティが最強といわれるのか、ほかのアビリティではいけないのか?と思っている人もいるのではないかと思う。
今回は、このアビリティがどうして強いのか、実際にどれくらいダメージに影響するかを実際のダメージ計算の結果も交えながら紹介していきたいと思う。
■アビリティ基本情報
![](https://assets.st-note.com/img/1733830755-tfSRjP8aOUbkZYiwzM9gDTKu.png)
発動するとクリティカル率と攻撃力が上がるアビリティ。
公式のアビリティ説明には書いていない部分では、レベル2での発動率は 75% と考えられている。
■ラッキーラインは何が強いのか?
ラッキーラインのミソとなるのは「攻撃+10%の累計バフを得る」の部分である。
「累計バフ」とある通り、この攻撃バフは次ターンにも持ち越されるバフであり、ラッキーラインが発動するごとに徐々に攻撃バフが積み重なっていくことになる。
バフには「累計バフ」と「ターンバフ」の2種類があり、累計バフはターンをまたいでも継続するバフ、ターンバフはそのターン中のみのバフである。
例として、累計攻撃バフには「ブレイブースト」「フルスラッシュ」「部隊攻撃バフ」、ターンバフには「ヒートブレイブ」「メテオブレイズ」「アライブシップ」によるバフが含まれる。
例えばラッキーライン3を持っている場合、毎ターンの開始時に 90% の確率で攻撃10%バフが付く。毎ターン発動することができれば5ターン後には
+50%のバフがつき、ラッキーラインなしの場合と比べて大きな火力の差が出てくる。
また、攻撃バフほどの影響はないが、クリティカル率+10% の部分についても、現状クリティカル率を上げる効果が貴重であるため、クリティカル倍率枠の数字を上げる方法として大変ありがたい。なんでありがたいかは以下の記事を見ていただけるとご理解いただけると思う。
ななれんのダメージ計算式と考え方
https://note.com/7renlabo/n/ne9bcc2291082
■ラッキーラインのダメージ比較
それでは、ラッキーラインがあることでどれくらいダメージに違いが出るのかというのを見ていきたいと思う。
今回は、前述のダメージ計算式やアビリティの効果・発動率、アニマの情報を考慮して実際に疑似戦闘を10,000回(1万回)実行するシミュレータを使ってダメージの期待値を算出、比較していく。
具体的には、基本的な単体攻撃アタッカーのビルドである
ヒートブレイブ3+パワースマッシュ5
を持つアニマを基準として、追加で
・ラッキーライン1
・ラッキーライン3
・アクティブアーツ3
・ソウルドレイン1(刻印で付ける想定)
を持つアニマのダメージを計算して比較する。
※現環境で今更パワースマッシュを積むことはないと思うが、あくまで比較のためのサンプルとして…。
また、比較のためにその他の条件はそろえる必要があり、下記の条件を共通で使用する。
・敵防御は 0
・自分の攻撃力は 15000
・属性相性等倍(1.0倍)
・味方にアライブシップ持ちアニマがいる
では実際にシミュレーション結果を見ていく。下記の表は、10ターン行動した際のアニマの合計ダメージ期待値である。ここでいう期待値とは要するに 1万回シミュレーションを実行した平均値だ。
![](https://assets.st-note.com/img/1733834459-jNRIGaeFMprmcJVTHsoq4htU.png?width=1200)
上記の表から分かる通り、ラッキーライン3を持っている場合はラッキーラインがない場合の 1.47 倍のダメージが出ていることが分かる。
1.47 倍というのは結構驚異的な数字で、アビリティ1つでこのダメージ増幅量を出すものは他には心当たりがない。
また、ラッキーラインが1の場合でも 1.32 倍となっており、十分な強化である。
なお、余談になるが比較対象にしているアクティブアーツは攻撃アビリティ発動時にアビリティ倍率枠の数字を +15%(レベル3の場合)する刻印アビリティである。
数字だけ見ると15%でラッキーラインよりよさそうに見えるが、アクティブアーツはラッキーラインと違って次ターンに引き継がれないほか、パワースマッシュのもともとのアビリティ倍率が 200% であるため、それが 215% になったところで比率でいえばそれほど増えておらず、ダメージ増加は 1.07 倍に収まっている。
このあたりの伸び率の話もダメージ計算式の記事で説明しているためよかったら参照してほしい。
ななれんのダメージ計算式と考え方
https://note.com/7renlabo/n/ne9bcc2291082
上記の結果から、ラッキーラインのあるなしでかなりのダメージの違いが出ることが分かると思う。それはもう、ラッキーライン1であってもほかのアビリティより優先したいほどに。
ただし、ラッキーラインも完全に万能なわけではない。
ラッキーラインのバフは累計バフであるがゆえに上限が 80 % であり、他のバフスキルと同時に使用すると効果を完全に発揮できない場合があることにご注意いただきたい。
たとえば、部隊攻撃バフ(+30%)、加護の虹羽(+30%)、個人攻撃バフ(個人の進行状況によるがここでは+20%とする)を発動していた場合、戦闘の開幕から累計バフが 80% になり、それ以上バフがかからない状態で戦闘を開始できる。
この場合、ラッキーラインの効果は実質クリティカル率アップのみになり、強みを活かしきれないことになる。
その場合のダメージ期待値も見ておきたい。
![](https://assets.st-note.com/img/1733834525-pcJxKdbIei760ORvo51wWTMZ.png?width=1200)
上記の表のおとり、すべてのビルドのダメージが伸びており、ラッキーライン3の伸び率が 1.07 倍にまで落ちていることが分かる。
このように事前に大量のバフを使用する場合においては各アビリティに大きな差はなくなる。(バフが上限になっている分、アビリティ倍率枠を実質加算できるソウルドレイン1が伸び率トップになっているのが面白いところである。このあたりの考え方はダメージ計算式の記事でry)
クリティカル率アップ分だけでアクティブアーツ3と同じ伸びをしている点でアクティブアーツが悲しいところではあるが…。
アクティブアーツは最大ダメージの理論値に使用したり、ダメージ倍率の低い攻撃アビリティを使えば伸び率がよくなったりといったフォローできる点がなくはないので許してあげてほしい。
とはいえ、基本的にはバフなしでのクリアを目指していくことにはなると思うので、ラッキーラインがほぼ一強状態というのは変わらないだろう。
本記事を読んでラッキーラインがなぜおすすめされるのか、他のアビリティが優勢になる状況とはどんなものなのか、ご理解いただけたら幸いである。