でんぱだんじり祭りのはじまり
10月8日、通称「でんぱの日」にでんぱ組.incのエンディングツアー『宇宙を救うのはきっと、でんぱ組.inc!』の東京公演に行ってまいりました。
あいにくのお天気でスタートした本ツアー本公演はでんぱ組.incとゆかりのあるアーティストの方々とのコラボレーションでお届けする爆上がりの前夜祭のような内容でした。
一般入場だった私がミスト状の雨にしっとり濡れながら会場入りしたときにはすでにオープニングDJをかましているNeko Hackerのお2人が。
でヲタ(=でんぱ組.incのファン名称)な彼らから繰り出されるサウンドの数々は分かりみの嵐で「でんぱ組.incの推しどころって1人のヲタクが活動を通して夢を叶えて成功ヲタクになっていくのを応援するところだったよなあ」という個人的原点回帰ができた時間を過ごせました。
でヲタをも最高のエンディングへ連れて行ってくれるでんぱ組.incが彼らとのコラボステージを終えたあとにやってきたのは H ZETT M氏。
若かりし頃より椎名林檎さんや東京事変に大変お世話になっている三十路越えは、あのH ZETT M氏の演奏を生で観て聴けることに感動あまって爆ぜそうになっておりました。
今回の公演は本当に衝撃だらけなことばかりだったのですが、その中でも特に衝撃的だったのが かせきさいだぁさんのターン。
圧倒的勉強不足なゆるふわドルオタこと私、かせきさいだぁさんが男性の方であることをこのとき初めて知りました。乙女チックな歌詞を書かれる方なので、てっきり女性の方だと思っていた10年。小野妹子が男性であることを知ったとき以来の衝撃でした。
令和の小野妹子事変を乗り越えやってきたのはでんぱ組.incのエンディングを阻止せんとヲタクを煽りながらやってきた清竜人さん。
「次世代の高田純次さんかな?」と思うくらいに陽気で軽快なアドリブをかましにかましていく竜人さんの姿に会場内は大沸き。でんぱ組.incと『Dear☆Stageへようこそ♡』を披露したあと「あとはお前らの力で でんぱ組.incを存続させてくれ!」と拳を突き上げ、でヲタの士気をさらに高めてログアウトされました。
お次は諭吉佳作/menさんとのコラボステージ。
でんぱに楽曲提供をしたときはまだ高校生の女の子だった彼女がすっかりお姉さんになっていて、親戚のおばちゃんみたいな気持ちで「良かったねえ…またステージ上でコラボできて良かったねえ…」と目頭を熱くさせながらステージを見守っておりました。
諭吉さんが加わることでより深みが増した『形而上学的、魔法』は配信していただきたいレベルでいつまでも残しておきたい切なさとやわらかさを感じる楽曲でした。
コラボによるエモいステージがノンストップで続きましたが、本公演のエモさはコラボステージだけにあらず。
天沢璃人くん、小鳩りあちゃん、高咲陽菜ちゃんが加入して初のワンマンライブが開催された地こと豊洲PITで『プリンセスでんぱパワーシャインオン!』が披露されました。
ステージ上や会場から漂うエモーショナルな空気で決して楽しく愉快なだけではなかったであろう彼女達のでんぱ組.incになるまでのストーリーを伺いみることができて、当時お仕事柄うかがえなかった私もちゃっかりエモに浸るなどしておりました。
そしてステージは三十路越えがかねてよりお会いしたかったヒャダインさんこと前山田健一さん。
ニコ厨時代から大変お世話になっていたヒャダインさんにはでんぱ組.incと出会う前から元気をもらっていたので、でんぱ組.incルートに入りたてのときにヒャダインさんがガッツリ携わっていることを知ったときは「推せる!ヒャダさんが携わっているでんぱ、生涯推せる!」と狂喜乱舞したものです。
でんぱ組.incの節目なときや大事なとき、何かかましてやろうぜというときにやってきてくれるヒャダインさんはでんぱやでヲタにとって本当になくてはならない存在だったなあ、あと何で今日スケバン刑事のヨーヨー持ってきたん?訳わからんノリ本当にヲタクで好きなんだが?と思いました。
こうして少しエモめな空気に包まれた会場に稲妻がごとくドカンとやってこられたのが最後のコラボアーティスト、Winnersさん。
Winnersさんといえばでんぱ組.incに数多くのバチバチでんぱソングを提供してくださった玉屋2060%さんが率いるバンドグループ。
彼らのステージは圧倒的勉強不足でほぼほぼ初めましてだった三十路越えでもまるで知っていたかのようにぶち上がりエンジョイをかませるほど楽しく魅力的で、電波ソングの根源がようやく見られた気がしてとても嬉しかったです。
今回のライブはエンディングツアーの前夜祭であり、でんぱ組.incの成分表紹介回でもあったなと思いました。
彼女達が進化や退化や再起やらを繰り返してもブレることなく「でんぱ組.inc」で居続けられた理由は彼女達やクルーの方々のたゆまぬ努力と、今回ゲスト出演してくださったアーティストの方々のまばゆく濃ゆい成分があったからこそだったんだなと。
でヲタを嗜み10年の間「どうしてでんぱ組.incはでんぱ組.incのままでいられるんだろう?」と不思議に思っていたことの答え合わせができたように思います。
でんぱ組.incを彼女達ともに護り続けてくれたアーティストの方々もまたでんぱ組.incの一員であり、そんな彼女達を応援し続けるでヲタも私もでんぱ組.incの一員だったんだと確信できる公演でした。
でんぱ組.inc、なんて最強無敵なアイドルグループなんだろう。
私は性格上どうしても部外者意識が捨てられず、今までのでんぱ組.incのライブもどこか輪の外にいる感覚でエンジョイしていたのですが、今回のライブでは珍しく「私もでんぱ組.incだ!」としっかり輪の中に入って楽しむことができました。
何だかとても嬉しかったな。
嬉しかったことといえば、リリイベのときにできたお友達と再会できたり、一般入場チケットで整理番号が近かった子とお友達になれたりしたこともとても嬉しかったです。
嬉しすぎてハグしちゃって本当にもう距離感バグっててすみませんでした。きっとまたします(謝罪の意味)。
でんぱ組.incは本当にもう陽菜ちゃんしかりNeko Hackerさんしかりヲタクの実績解除をもしてくれるじゃん。何なの?何で終わっちゃうの?(急なおこ)
さて、エンディング発表からラストスパートが止まらないでんぱ組.incはエンディングツアー本公演でさらにエンジンがかかってしまったものと思われます。
これからツアーに参戦されるでヲタの方々、でんぱ組.incとでヲタの同志達とともに愉快にエンジョイされる準備はできていますか?
来年アタマに控える幕張のエンディングライブまで、でんぱ組.incをみんなで一緒に盛り上げてまいりましょうね。
それでは皆様、幕張ライブ両日でお会いしましょうね。
エンディングツアーは10/14現在、大阪・沖縄・香川・広島のチケットが購入可能です。お近くでしたら行っておいで。楽しいよ。