プロ魂 郷ひろみは郷ひろみのまま

私は郷ひろみのファンではない。付け加えるとしたら、新御三家(郷ひろみ、西城秀樹、野口五郎)の中では西城秀樹が好きで、カラオケで歌うとしたら西城秀樹ばかり。郷ひろみの曲にもあまり興味はなく、それは大人になっても変わらなかった。

それが、10年前、郷ひろみに対するパラダイム・シフトが起きた。

『7つの習慣』の著者であるコヴィー博士と郷ひろみが対談したのだ。

「え⁉️まさか、郷ひろみがコヴィー博士と⁉️なぜ⁉️」

すぐにそのサイトに行き、対談を読み始めた。

読み終えた時には、郷ひろみ対する見方がすっかり変わった。インタビュー当時、郷ひろみは54歳。

あれから10年。

今度は、再び、産経新聞の「話の肖像画」で語っているのを読んだ。

「振り返ってみたとき、むなしい時間にしたくない。その為、自分はなにができるかをいつも考えているんです」

「いつでも「郷ひろみとして出ていける」と言う準備をしておきたいタイプなんです」

「「郷ひろみ」でいるのは、ある意味、人を裏切らないと言うことです」

「見られていない時は自分しかいないが、神様は見ている。つらいんです。だからちゃんとしなきゃいけない。人に見られていないときが一番大変です」

「だったら見られていようが、見られないでいようが、関係ない。そこに存在しているのは自分だけ」

10年前と全く変わっていない郷ひろみがそこにいた。

「僕の中でいつも大切にしていることが3つあるんです。
1つは、自分がこうなりたいという明確な目的を持つこと。2つ目は、そうやって考えたことを行動に移すこと。そして、最後の3つ目は、継続です。継続には終わりがないから、運動を一度始めたら60歳になっても70歳になっても続けないといけないのか、と思われるかもしれませんが、1つのことを3年もやれば見えてくるものがありますよね。そこまで続けるのがたぶん一番大変で、そこから先、どこまで目指すかは、自分自身との戦いになってくる。確かに終わりはありませんが、逆にある意味、楽しみにもなり得るわけで。
「思考、行動、継続」、この3つを強く意識していることが、モチベーションを高く保つことにつながっているのかもしれませんね。」

これこそ、プロだ。

郷ひろみは10年後も郷ひろみのままだった。

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