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【女子大生ひとり旅チャレンジ①】兵庫・城崎温泉 前編

片道13時間。深夜の夜行バスで東京を発ち、ようやく城崎に着いたのは昼の12時前だった。バスから降りた私は、座りっぱなしで凝り固まった体をぐいっと伸ばし、大きく息を吸い込んだ。ほのかな温泉の香りが、私が城崎に来たことを実感させてくれるようだった。

JR城崎温泉駅

一人旅をしたくなったワケは・・・

コロナウイルス大流行中の2020年に大学に入学した私は、「人生の夏休み」と揶揄されるこの貴重な4年間の半分を失ったといっても過言ではない。高校生の時は、大学生になった1つ2つ上の先輩たちがインスタグラムに海外旅行のストーリーを上げているのを見ていた。自分もあと数年でそうなれるのだと信じ、受験勉強を頑張ってきた。
そんな矢先、未知のウイルス感染症の大流行!
バイトもできない、大学も行けない、友だちもできない。まさに最悪の世代、って思ってた。

大学も折り返し地点となったとき、全国旅行支援の後押しもあって、ようやく旅行の計画を立てられるようになった。そんな失われた時間を取り戻すべく、残りの大学生活はたくさん旅行をする!そう決意した。

朝の街並み。きれい

ってなわけで、たくさん国内旅行をしてきた(この話はまた別の記事で!)私だが、大学4年生も残り半分となった時にふと気づいた。


そういえば、一人旅ってしたことないな。


大学では観光学部に所属していることもあり、旅好きな友人には困らなかった私。何よりも「美味しい」「綺麗」といった感情を、その場で仲間とシェアすることが旅行の醍醐味と考えていた。だから、一人旅なんて寂しそう・・・って今までしようとも思わなかった。
それでも、大学生活が残りわずかとなった今込み上げてきたのは「新しいことにチャレンジする」ことへの渇望だった。

そんなこんなで、一人旅をするぞ!と決意したはいいものの、さて、どこに行こう。
まだ行ったことがない都道府県を訪れたいな。
そうだ、兵庫行こう!
温泉も入りたいな…有馬か…いや、
せっかく1人で行くなら、思う存分湯めぐりができる城崎へ行こう!

本当にこんな感じで、ゆるっと行き先を決め、決断の1週間後に2泊3日でゲストハウスの予約を取った。(決まれば行動は早いタイプ)
ふと思いついて、すぱっと宿の予約をとって、ふらっと行けちゃうなんて。

この自由度、まさに一人旅。

中編へ続く。


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