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ひとり旅日記北欧周辺へ49日目:出発前にパニック!でも助け船のお陰で無事に世界遺産に行けた。

2017年2/16ブルゴス。

6時amに宿を出て、Ave.Americaバスターミナルに6:40に着いた。モニターを確認すると、ブルゴス行きは25番乗り場から。乗り場のスクリーンにもその様に表示されてた。バスの運ちゃん、名簿チェックを7時発なのに、7時から始めた。ブルゴスと言ったら、「あっちだ」と。あっちって?何それ??近くにいたおじさんに聞いたら、「たぶん36乗り場じゃないか?」と。朝6:40にスクリーンで確認したのに、乗れないの?何の為のスクリーンの情報?混乱と今日ブルゴスに行けるのか?で視界が涙で滲んだね…。

この自分のあまりの落胆と失望がよほど哀れだったのだろう。さっきのおじさんが、カウンターに行った方が良いと言ってくれたが、カウンターはかなりの人の列…。バス会社の名前入ったジャンパー着てたおじさんに、エーゴで訳話したら、「7:30に36番乗り場からブルゴス」と西語で言いつつ時計で示してくれた。カウンターに行った方が良いと言ってくれたおじさんが、自分を心配して来てくれて、バス会社のジャンパーのおじさんに自分の状況訳して伝えてくれたら、その人がブルゴス行きの運ちゃんだった。「よろしく頼みます」と握手した。7:30まであと10分。自分を気にしてくれてるおじさんが前に並んでるお兄さんに「この子のバスの時間がないから、先にしてあげてくれ」とお願いしてくれて、列を譲ってもらった。

新しいチケットに交換。6ユーロ。え?自分のせいですか?こうなったのは??って、文句言ってる時間もないから、仕方なく支払って、おじさんとバス乗り場へ。さっき握手した運ちゃんを確認した。「ここで大丈夫だね!」と。おじさんにThank you sweetsを持ってる分全て渡して、握手してお礼を述べた。無差別に話しかけたおじさんがたまたまエーゴ話せる優しい人で、本当に有難かったし、ラッキーだった。もしくは泣きそうな自分に憐れみを持って接してくれたのかも知れない。それにしてもあの落胆と失望はなかなか味わえないよね…(苦笑)。

安心してバスに乗り込み、やっと世界遺産ブルゴス大聖堂へ出発。トレド、セビリア、ブルゴスが西の三大大聖堂とのことで、旅のプラン立てた時はそれは知らなかったからたまたま全部周ることができた。

ブルゴス到着。運ちゃんにアディオス!と伝えて下車。大聖堂は外観が美しい。そして、デカイ!ブルゴスも寒かったが、快晴。青空と大聖堂が美しかった。早速中へ。オーディオガイドのエーゴ、説明長すぎてツマラナイ。他の観光客も聞くのやめてた。大聖堂内はさらに寒かった。中はそれほど感動的なものはなかったが、ダ・ヴィンチ作では?と言われてる絵は、そう言われるとその様に見えた。あとは、出口付近の祭壇?なんかよくわからない場所。天使の顔が多過ぎて、納豆にしか見えなかった…。こんぐらいかな。印象は。

大聖堂の外周を一周して、インフォメーションへ。「大聖堂は既に見たのですが、他に見る所ありますか?」で、見所に印付けてもらった、12:30。マドリッドに戻るバスは14時。せっせと観光するのをやめて、昼にすることにした。予め調べといた中華バイキングは場所の遠さとそこまでの時間ないと思って、トレド駅で写メらせてもらった地球の歩き方に唯一載ってたレストランが、バスターミナルからも遠くなかったからそこにしてみた。1921年~の老舗とのこと。

気になったニンニクスープがメニューに載ってたから、それを注文しようとしたら、まだできてない。13:15にはできるのとのこと。今12:45。待てない…。腹減った。「じゃあ、このショーケースのは注文できますか?」OKとのこと。自分の後に来た立ち飲みのおじさん、自分が狙ってたコロッケっぽいの注文してた。ラス1になってしまったから、自分も急いで同じものと、タラの切り身が乗ったピンチョス、あとはメニューの写真に載ってたよくわからないけど、美味しそうに見えたものを注文。数字しか読めない(笑)。2014 1…。たぶん2014年になんかの大会で1位になりました的な西語の文言。

コロッケっぽかったのは、もうちょっと温めて欲しかったけど、味はフツー。タラの切り身のピンチョスはタラのあっさり感とオリーブオイルが充分に染みたバゲットでちょうど良い味付けになってた。写真でよくわからなかったのは、牛の煮込みだった。ピンチョスサイズで2.3ユーロだったけど、この量でも5ユーロ出しても良いと思ってしまうほどの一品だった。あぁ!朝色々あったけど、世界遺産じゃなくて、これに出会うためにわざわざブルゴス来たんだ!と思ってしまったほど(笑)。牛肉がホロホロになるくらい煮込まれてて、ものすんっごく柔らかくて味付けも良くて、西最後にふさわしい一皿と思った。西に来て1番美味しいと思った。さすが老舗。後悔したくないから、もう一回同じものを注文したら、係のおじさんびっくりしてた。そして、もう一回出るまでの間にイカリングサービスで3個くれた。揚げたてではなかったけど。でも有難かった。

2回目もやっぱり美味しかった。本当に。こんなに美味しい煮込みは、今はなきおじさんの台所のタンシチューに近い気がした。あれ以来かも。10年以上経ってるけど、牛の煮込み系で幸せ気分になれたのは。パンも充分過ぎるほど付いてて、満たされた。

帰りのバスは、行きと同じ目に遭いたくなかったから、いろんな人に「マドリッド行き?」と聞きまくった。だって、ブルゴスのバスターミナルは乗場案内一切なかったから。

17時過ぎにマドリッド着。17:30前にティッセン・ボルネミッサ美術館着。特別展ブルガリ展込みのチケット12ユーロ支払い、まずは閉館時間が迫ってるブルガリ展から。この美術館はフラッシュなしなら撮影OKだから、ブルガリの素敵な宝石類の写真を撮れたのは有難かった。日本でもダイヤモンド展とかの宝石系はけっこう行ったけど、写真なんか絶対ダメだもんね…。ブルガリ本店ってローマなんだ。知らなかった。デザイナー達が古代ローマのモチーフとか、パルテノン神殿からアイデアを得て作られた宝石は素晴らしかったし、現代人にアイデアのヒントを与えるローマ遺跡はやっぱ偉大だと思った。それとともに、ブルガリがローマという土地柄、そういう遺跡とかに尊敬の念を持って宝石類を作ってるという誇りを知ることができて良かった。

この美術館は19時で閉館。ブルガリ展30分、常設展1時間で見なきゃならない。で、入口で入手した館内案内地図見ながら、気になる絵を写真に収めつつ、駆け足気味に周り切った。ってか、観たかったレンブラント先生の自画像、ピカソの鏡を持つ道化師、ルノアール、モネの作品はどこかに貸出中とのことで、そこは残念だった。ま、1番観たかった彼女はいたから良かったけど。19時に退館。まだ外は明るい。

今日がマドリッド最後の夜。食べたいもののモレが生じないように、まずはデパートで生ハム切り立てを買って、宿へ。生ハム…。やっぱバルセロナのあの市場の2ユーロの紙っぺらみたいな薄切りのが一番美味しかったんスけど。木の実の感じも一番あったし。イベリコハム。デパートで買おうが、そこまで感動するモンではないんだね…。

少し満たされて、20時過ぎ。マヨール広場突っ切って、マドリッド初日に見かけた看板にカタカナでマッシュルームと書かれてた店に行こう。とマヨール広場を横切ろうとしたら、広場がかなり暗い。今日木曜だよね?日曜じゃないよね?と不思議に思ってたら、レーザー光線?光のショーが始まった。横切りつつ見てたら、マドリッド初日に中心部の銅像の写真撮った時になかった機材が。そして始まったプロジェクションマッピング。今日平日ですよね?この広場にある建物が動いてる感じ。広場の歴史とか、ファンタジーになったりして、マドリッド最後の夜にふさわしい、タイミング良くこの場に居合わせることができたことに心から感謝した。人生初で生で観るプロジェクションマッピング。こんなに素敵なものを作成したみなさん、映像と音楽を流してるみなさんにも感謝。本当に感動したから、全てが終わった時には惜しみない拍手を送った。本当に良かった!マドリッド400周年記念の催しみたいだった。でも、なんの400年?

余韻に浸りつつ、マッシュルームへ。先客日本人男子2名、後から年配日本人女性4名、自分が食べ終わって外に出たら、日本人グループ8名…。日本人だらけな店だった。で、マッシュルーム。マッシュルームは美味しいよね…。12個で7ユーロ。マッシュルームの軸の周りに詰め物して鉄板で焼いたもの。美味しくてぺろり。お酒飲める人達がホント羨まP。サンミゲル市場も近いから、そこにもう一度行ってみたけど、混み過ぎ…。明日朝9時前にチェックアウトしなきゃだし…。で、サングリア持ち帰りのみ買った。宿に戻る前には飲み切ってたけど(苦笑)。今日のはアルコール低めだったから、そんなに心拍数上がらなかったけど、顔は赤い…。明日の支度して寝た。


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