ひとり旅日記ギリシャとイタリアへ51日目:世界遺産マントヴァとサッビオネータへ
2018年2/21マントヴァとサッビオネータ
世界遺産マントヴァとサッビオネータへ。行程表ではミラノからの日帰りにしていたが、ミラノからは2時間、ヴェローナからだと半分くらいの時間で済む。という事に、ヴェローナ到着後に気付いた。行程入れ替えて正解だった。電車代は4ユーロ、乗車時間約50分。
マントヴァは駅から離れた所に見所が集まってるとの事で、9:30には着いてインフォメーションを目指した。インフォメーションの目の前の中世の建物が素敵過ぎて、「イイ所じゃん!マントヴァ」と口から出た。インフォメーションでサッビオネータにも行きたい旨を話すと、バスの時刻表のコピーとバスの番号、バス停も教えてくれた。マントヴァ・サッビオネータカードを20ユーロで購入したが、ドゥカーレ宮殿入場のは5.5ユーロ支払う必要があるとの事。それでもサッビオネータ共通チケット12ユーロ分と、サッビオネータまでのバスの往復9ユーロが含まれてるから、このチケットはヤバイ位おトクだと思った。
まずはドゥカーレ宮殿。今の時間帯は見られる所が限られてるとの事で、5.5ユーロの追加料金支払いながら「じゃあ、他の所は何時から見られるんですか?」「14〜19時」との事。ここをさっさと見て、サッビオネータに移動する事に決めた。確かに午前中公開の宮殿内部はどーでも良く、展示品も少なかったからすぐ出た。トイレを済ませて、ドアを開けようとしたら、鍵が開かない!この中で今日1日終わるのか?かなり苦戦して何回も鍵を回す。たぶんサビついてて、鍵を閉めなくても開かなかったと思う。それにしても焦った…。
バス停に向かいつつ、学術劇場が進行方向にあったからそこにも寄った。ガイドブックの伊語名と実際の名前が異なってた…。中に入ってみると、そこは小さいオペラ座。ウィーンでしかモノホンのオペラ座に入った事ないけど、ここは全てがバルコニー席。可愛らしかった。
バスターミナルへは30分も歩けば着くだろう。と、早めの行動。初めて行くし、通り名確認しながら歩かなきゃだったし。
実際は30分も歩かず、バス発車時刻15分前に到着。お腹空いたから、リンゴをかじる。バスが来て乗り込む。本日、アフリカ系の男がマジうっさかった。友人の方はそこまでうるさくないのに。何の自己主張だよ?友人同士隣に座ってて、その声のデカさは、間違ってる。自分がバスの運ちゃんなら、運転席の真後ろでこんなにうっさいのは注意するけどね…。「運転に集中できないから静かにしろ!」伊人は常にうっさいから、これが日常か…。何系であろうが、うるさい喋りに遂に慣れる事はなかった。1時間近く乗って、サッビオネータ着。腹減った…。
バナナを食べながら五稜郭チックな所に入ってく。ここでもまず目指すはインフォメーション。インフォメーションに入って「この町の地図をください」と伝え、地図をもらった。「右奥の扉を開けて上を見学できます」と教えてくれた。更にトイレの場所と、施設の開館時間と必要な情報を教えてくれた。今12:30。午後は14:30〜再オープンとの事。「あなたは日本人?」「どうしてわかりますか?」「なんとなく。でも目が日本人っぽくないけど」この国で中国人と韓国人に間違われ続けた中で、さすがインフォメーション。国籍見分ける力あるな…。
インフォメーションと続いてる建物は、バス降りてインフォメーションを目指して歩いてた時に、何この長い建物?と思った所だった。階段を上がるとフレスコ画が描かれた部屋がいくつかあって、そして長い空間へと続いた。この空間の左右に壁画もフレスコ画。長い廊下みたいな場所だった。ここを後にして、トイレを借りて、みかんで腹を満たし、古代劇場へ。
扉を開けると、13時まで。との事だった。ヤバイ。みかん食べてる場合じゃなかった。(苦笑)。”Quick look!”と許しを得て写真撮りまくり。だまし絵、良かった。13時の鐘が鳴り終了。滞在時間5分…。なんとなく昨日のヴィチェンツァで見たオリンピコみたいと思ったら、パッラーディオの元で学んだ弟子の作品と、インフォメーションでもらった資料を後で読んだら書いてあった。
14:30〜再オープンって、マントヴァも充分に見てないのに、そんなにこの小さいサッビオネータに居られない…。気になる建物の外観写真撮りつつバス停に戻った。
次のバスまで40分ある…。縁石にドゥカーレ宮殿の地図を敷いて、その上に座ってサンドイッチランチ。今日は鳥が寄って来ない。日差しがが弱く、暖かさを感じられない。食べ終わって、手袋して冷えた手を保護。バス停でもまた、ひとりのアフリカ系がうるさく、行きのバスと同一人物かと思った。よく聞くと、訛りがある英語。あんま聞き取れなかったけど、仕事が見つからない事に対してのグチっぽかった。それを聞かされてるもうひとりのアフリカ系。彼らは、こういう組合せ多いの?揃いも揃ってうるさい訳ではなく、2人のうち1人が大音量の声で話しまくってる。ってパターン。
バスは10分遅れで到着…。乗り込むと、うるさいアフリカ系にバスの運ちゃんが何やらキレだしてビビった。でも自分にはスマイル。アフリカ系2名、バス車内では静かだった。一体何が起きたのかはよく分からんが、運ちゃんありがとう。高校生っぽい男子3人がバス降りた。そのうちの1人を迎えに来ていたお母さん。彼もチャリで帰るらしいが、何故自分の荷物をお母さんのチャリのカゴに入れるのか…。行きのバスも一緒だったおばさんが何も言わずにバスを降りたのを、運ちゃんが「あのオバさん何だよな〜」みたいなジェスチャーを自分にしてきたから笑えた。
離宮の近くでバスは終点。ラッキー。運ちゃんにグラッチェ。マントヴァ観光再開。日本語パンフもあって、ラッキー。かなりリアルな絵が描かれてきる広間はずっと居ても飽きないくらい細かい描写だった。何ここ!ドゥカーレ宮殿よりも面白いんだけど!そして巨人の間。通常は壁の上部から天井にかけて描かれている事が多いのに、ここは今まで見てきたどこよりも、下側床に接してる所からフレスコ画が描かれていて、物凄い迫力で不思議な空間だった。この二つの広間と、secret garden 的な離宮も良かった。しつこく見学して、最後にドゥカーレ宮殿に戻って午後の部。目玉はルーベンスの絵。去年アントワープでキリスト降架を思い出した。今日の予定消化。お疲れ。
マントヴァは三方が湖に囲まれてるとの事で、水から生まれた町とも言われてるらしい。湖はこの宮殿の近くだから、寄りながら駅へ向かおうと思った。別の角度から宮殿が見えて良かった。湖もすぐ近くだった。よし。気が済んだ。19時台の電車でも良いかと思ったが、今17時半。18時台で帰ろう。駅に行く途中にスーパー発見。生ハムを求めて入ってみた。生ハムでなかったけど、希望に近いものがあったからそれにした。電車を待ちながら食べよう。
マントヴァの駅、券売機が見たことないタイプで買うのに失敗したら嫌だから、窓口でチケットを買って、待合室でさっき買ったものをペロリ。塩分量見たら、昨日の馬ハムの2倍だった…。ヴェローナに着いて、夕飯。スープ、サラダパック、冷凍のラザニアっぽいの。今日は全て完食。パッキングの下準備して寝た。