ひとり旅日記北欧周辺へ32日目:あり得ないバス遅延で、ダッシュで世界遺産滞在時間10分!
2017年1/30ポン・デュ・ガール↔︎アヴィニョン→アルル。
5am起き。バスは6:40だから、宿を6:20には出ないと。戻って来てすぐチェックアウトできるようにパッキングもして。昨日下見したバス乗り場に6:30着。鉄道もバスも定刻発車が珍しいくらい、遅れることが多い公共交通機関とは認識してるけどさ、それにしても今日のは今まで旅してきた中で最大のバスの遅れ!
15Aバス乗り場でバス待ってたのは、自分とアフリカ系のおっさんのみ。始発なのに、30分外で待ってもバスが来る気配無い。窓口開いた7時にお姉さんに、「6:40発15A乗り場のバスを6:30から待ってるんだけど、一向にバスが来ない。キャンセルになったの?」と聞いたら、「え?まだ来てないの確認するから待ってて!」と。アフリカ系のおっさんは距離取っても近寄ってきて、仏語で話掛けて来てマジウザイ。とにかく早くバス来て!お姉さんが窓口から、こっち来て!と合図。「当番のドライバーが急病で代打の運転手に連絡して、今こっちに向かってる所までは確認できたんだけど、いつ到着かは分からない状況なのよ」とのこと。おい!体調悪かった時の緊急連絡網とかないのか?この国は!!なんも打つ手無いのか?客に多大なる迷惑をかけ過ぎ!
お姉さんとのやりとりの後、自分がこのバス乗り場に来て1時間ずっと立ちっぱで待ってやっとバス来た。7:30。セキュリティのお兄さんに「ポン・デュ・ガール行きの番号じゃないけど、行くんだよね?「と確認してたら、運ちゃんが「行くからここに座れ!」と1番前の席に座らされた。アフリカ系のおっさんは待ち疲れたから、バスに乗らず出直すと運ちゃんが訳してくれた。
バス貸切…。世界遺産ヴィース教会行く時もバス貸切だったな…。今日も世界遺産行く。
運ちゃん、やたら自分の方見ながらの運転で、マジコワかった。脇見運転し過ぎ!車体左右に振れ過ぎ!路線バスだけど、シートベルトした。前向いての会話じゃダメッスか?おしゃべり好きなワリに、エーゴイマイチだったから会話が成立しづらかった。途中でやっともう1人乗って来た。助かった。その後もこのバス遅れてるワリに、ヤング達が乗り込んできた。バスの遅れは仕事か学校かの遅刻の理由になり得るのかね…?
そうこうして、ポン・デュ・ガールに到着。「帰りのバス停は?」と聞くと、運ちゃんが指差したがイマイチ分からず。自分の次にバスに乗って来た女の子にエーゴで聞いてるのに、女の子がエーゴで説明しようとすると運ちゃんがその子と同時に話し始めたから、彼女とえ?と見つめ合って苦笑。運ちゃんが、「よし。一緒に確認しよう」と。わざわざ降りて「あそこだよ!」と教えてくれて、握手して別れた。8:25着。on timeなら7:17着の予定だったんだけど…。
で、ポン・デュ・ガールはこの先1kmとの標識。マジで?アヴィニョンに戻るバス8:55に間に合うのか?とダッシュ開始。ポン・デュ・ガールに行くと決めて、バスも調べはついてたから、シミュレーションはしてたけど、まさかバスがここまで遅れる事は想定外。ダッシュしながら、今日もコーヒー無しでキツイ…。と思った。
中学生の時の1000m持久走は3分半で走ってたよね?あれから約20年。同じ能力ではないからそれはムリとしても、なんとか8:30に着きたい。で、その様に到着。息切れしながらチケット売り場へ。「バスが8:55で時間ないんだけど、こっからポン・デュ・ガールは近いんですか?」と窓口のおばさんに聞いたら、「ゆっくりあるいて10分よ」「ぇええ??更に歩くんっすか?」
またダッシュする前にトイレへ。が、トイレの扉開かず…。膀胱重いまま走るしかない。尿意と時間との戦い。せっかくの世界遺産なのに申し訳ない見学の仕方。最低!色々思いながら走った先に見えたポン・デュ・ガール。古代ローマ帝国時代2000年前位の水道橋。マジデカイ!そして、こんなにキレイなまま残ってる奇跡。ホントにデカイ。橋の下からも見てみたい!と更に走り続ける。二段構えで、下から見るとより迫力あるっていうか。どうやって造ったの?造ってる所を目撃してみたい。現代の様に重機がないのに、どうやってこの高さまで石を持ち上げたのか?
飽きるまで見てたかったが、もうタイムリミット。満タン膀胱のせいで思うように走れず。やっと元来たチケット売り場。さっきのトイレは使えないから、更に100mあっち行けとの貼り紙。さっき気付かなかった。気付いたとしても100m戻らなかっただろうけど。やっとトイレに駆け込めて、身軽になって、最終ゴールのバス停までさらにダッシュ。マジで、朝から一体何の競技?顔汗・背汗マジヤバかった。8:53着。2分前。ほ。きっとまたアヴィニョンに戻るバスも遅れてくるだろうけど。ハイ。そのとーり。9:07。終点まで乗るだけだから、一眠りした。
帰りのバスはミニスカのおばさんが運転手だった。遅れて来たけど、到着は定刻通りにアヴィニョン着。宿に戻って、receptionのおじさんに、「チェックアウトは何時でしたっけ?」と、まるで今部屋から出てきたかの如く涼しく尋ねた10am。「11amだよ!」オッ!あと1時間ある。ヨカッタ。電車は11:41だから。
昨日日曜で休みだった店がある通りを歩くことにした。日本でサンプルもらって、かなり効果を実感したRocのシワ用クリーム。仏滞在もあと2日だから、探してみよう。とモノプリの化粧品売り場であった!1本36ユーロ。2本あれば、目元とデコシワに1日1回夜塗るだけならかなり持つだろう。次回の訪仏なんて未定だけど。買ったらかなりサンプルくれた。荷物が…。それぞれエーゴで使用方法書いてあって助かったが。
11時にチェックアウトし、アルルへ。電車も10分遅れ。マジやめて欲しい。遅れは。アルル着12:10。ほら、循環バス行っちゃったばっかじゃん!バス停のベンチで30分待ち。マジ勘弁。公共交通機関の遅れ。こっちの予定狂うからさ。12:40に循環バスが来て、13時に宿に着いた。循環バス降りると、そこは口コミ通り右手にも左手にもローマ遺跡が!早く荷物捨てて、行ける限り見たいもの周らないと。明日も朝早いんだから!
先客カナダ人ご夫妻にreceptionのおばさんが町の説明始める所だったから、「一緒に聞きます!」と言って話聞いた。カナダ人ご夫妻。10年前もアルルに来たと言ってた。アルルはリピる程の魅力があるのか?自分のチェックインが済み、部屋に案内された。自分より体格良いおばさんにこの20kgの荷物運んでもらうのが申し訳なかったから、2人で階段は一緒に運んだ。
通された部屋、可愛い!カーテンと枕同じ生地。南仏ってカンジ。荷物のお礼を述べて早速身軽になった。キャー!この旅初のバスタブ付き!やっと入浴剤消化できる。今はともかく早くインフォメーションに行かないと。
インフォメーションに行って、好きな遺跡と博物館を4ヶ所周れるパスを買った。もう周りたいの決まってるし。で、早速古代劇場から。ちっさ!オランジュと規模が違い過ぎたて見る価値ないからフェンス越しに写真撮って終了。
次は円形闘技場。でっか!アリーナ。マジデカイ。1番高い所まで上ったり、色んな階で写真撮ってたりしてたら、中腹辺りにネコさんが!カワイイ~。そしたら、左から小さいネコさんも。毛色が一緒の親子だ。小さいネコさんが、恐る恐るこちらを伺う様に顔だけ少しこっち向けてくれた。可愛すぎ!世界遺産貸切の上に可愛いネコさんに出会えて、イイ天気。幸せだった。
次はサントロフィーム教会。回廊の柱の彫刻が1本ずつ違ってて、面白顔や変顔モチーフの写真を撮りまくった。教会の側の市庁舎の地下にあるという古代地下回廊へ。市庁舎の地下にこんな大きいローマ遺跡があるなんて、地上からは全くわからない。BC40年頃に造られた地下回廊だって。コの字型で長さ89m×幅59m。固い地面に穴がたくさん開いてた。ポツンポツンと地下回廊の天井から滴る水。こんな固い地面に穴を開けてしまうなんて、何年かかって、何滴滴ったんだろう?深さ人差し指の第二関節辺りだから、4cmくらい。紀元前の歴史と滴る水一滴一滴でできた穴を見て、途方のない時間の経過を感じて、出て来る言葉はスゴイ!のみ。ここも貸切状態で、くまなく見た。それにしても、この上によく建物建ってるよな…。
最後はコンスタンティヌス共同浴場遺跡へ。自分フロ好きだから、ローマ時代はさぞかし楽しい日常だったんだろうな~と思ってしまう。全ての人が浴場を楽しめるようにと、入場料はかなり安いかもしくは無料だったらしい。浴場においては、全ての客は皆等しく扱われたとのこと。水はアルプス山脈から引いてたって。混浴もしくは性別で別れてたらしい。
昼抜き観光は4ヶ所見終わって終了することにした。朝走ったしね…。宿チェックインした時に、spa施設があるからと19時で予約したけど、今から何か食べてspa行って、部屋のフロ入ろうと思った。で、肝心のレストランが16:30だと開いてない。仕方ない。ブダペスト以来のサブウェイへ。30cmのステーキチーズなんちゃらにした。なぜ疲れると肉なのかね…。ま、昨日の夜魚だったからいいんじゃね?紫タマネギ多めにしてもらった。辛味の刺激欲しい。食べ終わって、気になるパン屋でspaから上がったら食べたいケーキ買って、スーパーで明日の朝食のバナナとみかんとなんかよくわからないフラン?とかいうお菓子も買った。スーパーの店員のお兄さん、中学生くらいの子たちに「リュックは入り口に置きなさい」と言ってた。万引き防止?
宿に戻って、spaの予約を17:30~に変更してもらって水着と水を持って再びreceptionへ。貸切…。着替えのロッカーと更衣室を案内され、お茶も良かったら飲んでください。とのこと。雑誌読みながら、お茶飲んでみた。ずいぶん優雅ですこと!これまでがあまりに優雅と対極の旅だったからね…。ってかゆっくりって感じの旅ではないよね…。今この瞬間だけ、バカンスぶってイイんじゃん?
まずはスチームサウナから。ミントの香りで、スチームが勢い良く出てて暖かかった。次はジャグジー32℃。冷たい…。だけど、ここに浸かると立派な世界遺産円形闘技場が窓から見える。ヤバイね…。贅沢過ぎる。
19時前に部屋に戻って、例のパン屋のケーキ。甘…。今お茶欲しいよね…。残念ながら食べきれなかった。
そしてこの旅初のバスタブ。入浴剤は草津。色も匂いも草津じゃなかったが(苦笑)。仕方ない。久々に自分好みの湯加減のお湯に入って30分。顔汗滲んできた。こうでなきゃ!今日走った脚をよく揉んで労った。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?